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【part2】ロシアの音楽が超カッコいいので皆さんに聴いてほしい

  以前、ロシアとその近隣国の音楽について紹介する記事を書きました。 

lucas-kq.hatenablog.com

 

 あれからまた色々掘ってみたら、素敵な曲があったので紹介したいと思います。今回はロシア連邦オンリー。音楽に限らず、もっとたくさんロシアの文化が日本に入ってきてほしいと心から思います。ビザなし渡航できるようになればいいのにな。 

  

МОЯ МИШЕЛЬ

 最初に紹介するのはМОЯ МИШЕЛЬ(マヤ ミシェリ)です。ボーカルの女性の歌声がとても美しくて素敵。私が最近特に聴きまくっている曲が「настя」です。настя(ナースチャ)は女性の愛称です。 Анастасия(アナスタシーヤ)という名前の女性の愛称として使われます。「まりこ」という女性を「りこちゃん」と呼ぶような感じでしょうか(違うかもしれません……)。

  このPVの謎の浮遊感と多幸感がヤバい。アディダスおじさんのキレのある小ダサいダンスにも注目していただきたい。自然と頬が緩んで、一緒に踊りだしたくなる衝動に駆られてしまうはずです(笑) ロシアを「おそロシア」な国だと思っている方がいたら、考えを改めてもらえたらいいなという願いを込めての、ふんわり優しい曲からご紹介しました。 


Моя Мишель - #здрасьтеянастя

 

 余談ですが、この曲の雰囲気と構成が何かに似ているなと思ったら、Shiggy Jr.の「LISTEN TO THE MUISIC」でした。


Shiggy Jr. / LISTEN TO THE MUSIC

 

ちなみに、MVの終盤のこの瞬間↓がたまらなく好きです。全員楽しそう!

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 次に紹介するのは「хватит убегать」。この曲は最初に紹介した曲とは打って変わって、シリアスなムードの楽曲となっています。そして、MVを再生してみると、既視感のある風景にびっくりすると思います。このMVは日本の渋谷で撮影されています。これはどこだろうというのを考えながら夢中で観られます。曲もなかなか良い。ちなみに他の曲のMVにも日本で撮っているものがあります。興味のある方は観てみてください。新宿歌舞伎町界隈の風景などが写っています。  


Моя Мишель - Хватит убегать

 

 次の曲は「кошка」(コーシカ)。「猫」という意味。こうやってアコースティックでも聴かせられるのがすごい。


Моя Мишель "Кошка"

 

 お次は「Лето всегда」。このタイトルは「常夏」と訳しちゃってよいのでしょうか。爽やかな曲です。そして、やたらと色っぽいMVです。


Моя Мишель - Летовсегда

 

  最後は「Ты мне нравишься」という曲を貼っておきます。日本語に訳すと「私はあなたが好き」。こちらのMVはロシアの街を少し見ることができて、ロシアファンとしてはたまりません。


Моя Мишель - Ты мне нравишься

 

YouTubeでアルバムを聴いたりもできるので気になった方はぜひ。 


Моя Мишель "Химия" альбом

 

 

Мальбэк х Сюзанна

 続いて、Мальбэк х Сюзаннаです。女性のボーカルがСюзанна(シュザンナ)。紹介する曲のタイトルは「Стильный бит」(スティーリニイ ビート)。日本語に訳しにくいのですが、英語で言うと「stylish beat」だと思います。自分でスタイリッシュって言っちゃう。

 でも実際、シュザンナのスタイリングがとても可愛い。曲もなんだか癖になります。ロシアの街並みがいっぱい映るところも、ロシア好きとしてとても嬉しくなります。

 


Мальбэк х Сюзанна - Стильный бит

 

Пасош

 最後は、当ブログで何度か紹介しているПасош(パーサシュ ※読み方はこれで合ってるか自信ないです……)。

  相変わらずカッコいい曲を発表し続けています。こちらの曲は「Фастфуд」(ファストフード)。ロシアの曲には不思議なタイトルのものが多い気がします。しかしカッコいい! 昨年の9月に公開されたMVです。


Пасош — Фастфуд

 

 本エントリのラストはこちら。「Отдых и развлечения 」です。「Отдых」には「休息」「レクレーション」などの意味があります。「развлечения」は「娯楽」「エンターテイメント」という意味です。「и」は「&」と同じ役割をしています。こちらは2月11日に公開されたばかりです。

  タイトルのつけ方と言いMVの雰囲気と言い、超うっすらと、くるりのLiberty&Gravityっぽいと思いました。予算規模や華やかさや洗練の度合いは全然別物ですけど。ロシアのインディーバンドの泥臭さは本当にかっこいい。


Пасош — Отдых и развлечения

 

 

胸が熱くなる青春の物語 『ロシア語だけの青春 ミールに通った日々』(現代書館)感想

 黒田龍之助氏のエッセイ『ロシア語だけの青春 ミールに通った日々』を読みました。非常に胸が熱くなる一冊でした。黒田氏が高校生の時にミール・ロシア語研究所に通い始めた頃の話から始まり、2013年の同校の閉校までが綴られています。

 黒田氏がどのような姿勢でロシア語学習に臨んできたのかという変遷が丁寧に描かれていて、自分も頑張ってロシア語を学習しようと背中を押してもらったような気持になりました。黒田氏の著作はどれもそうなのですが、熱意が不足している人を責めるのではなく、励まして元気にさせてくれます。自身の勉強について語るときも、全く嫌味がなくて、優しい追い風になってくれます。

 また、この本はミールで行われていたロシア語教授法の記録としても、ロシア語の学習法の記録としても価値があると思いました。「外国語学習では一時的に頭を空っぽにする必要がある」という話は非常に納得するところがありました。武道の稽古なんかも同じだなあと思ったりしました。

 プロローグで「混乱する現在の外国語教育をもう一度考え直すため」と記されている通り、所々で外国語を学ぶことについての黒田氏の考えも示されています。非常に共感するところがありました。

 

大学だけではない。世間だって、外国語学習には見返りを求めるのが、ふつうとなっている。その最たるものが資格試験だ。外国語はスポーツのように、級やスコアを競うものになってしまった。資格がなければ、自分の実力が示せない。外国語能力は、人に見せびらかすものらしい。

 

お金が儲かるわけではない。仕事が見つかるわけでもない。資格が得られるわけでもない。そもそも卒業なんて果たしてあるのか。いつまで経っても先があり、最終クラスの研究科は、ほぼエンドレス。外国語の勉強は、無限に続くのである。

 

 印象的な教え子として黒田氏の心に残っているという、ホリグチくんとムトーくんという二人の高校生にまつわるエピソードも素敵でした。

 

大切なのは、高校を離れて活動したことである。

最近の高校は、いや大学までもが、生徒のためにすべてをお膳立てしてしまう。勉強以外にも、部活やサークル、ボランティア活動、海外留学など、学校に頼っていればなんでも経験できるコースが、整いすぎてしまった。教師はそれが当然として受け止め、保護者は面倒見のいい学校に期待する。

それは間違っている。

学校が用意してくれたコースで、どんなに積極的に活躍したところで、そんな経験は所詮、お釈迦様の掌の上にすぎない。失敗はしないけど、何をやっても想定内、無難なものしか得られないのである。

 

 このエピソードを読んで、自分が高校の時になぎなたを習っていたときのことを思い出しました。なぎなたを習いたいけれど自分の学校にはなぎなた部がなくて、県のなぎなた連盟などに必死に電話をかけて、練習ができる環境に潜らせてもらった思い出。しかも、なぎなた連盟のホームページに載ってる電話番号に間違いがあって、どこかのご家庭に何度も電話してしまってひどく怒られて、泣きそうになりながら謝ったりしたのでした。

 自分の「足」で探し出した環境で学んだことというのはいつまで経っても忘れられないもので、身体に染みつくものだと思います。そういう学び方が継承されにくくなってしまっている現状は、とても残念なことだと思いました。

  本の最後、ひたすら発音して暗誦する学習法について、「わたしはそれ以外に知らない。本当に、知らないのである。」と黒田氏は述べています。氏の積み上げてきた訓練の日々に対する、誇りを感じる言葉でした。私も黒田氏にロシア語を教わりたいと思いました。ミールで習うことができた人々が心の底からうらやましい。

 読みながら何度も感動して、私にとって一生大切な一冊になると感じました。

  

 

教育現場で教え学ぶことの記録という意味では、石原千秋氏が書いた『学生と読む三四郎』とよく似た感触の本だと思いました。こちらも名エッセイです。 

学生と読む『三四郎』 (新潮選書)

学生と読む『三四郎』 (新潮選書)