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【完成版】おやホロの始まりを知る人物を迎えて新年初トーク 2020年1月20日(月)「Night stories vol.2」@ROCK CAFE LOFT(オガワコウイチ、モチヅキシンノスケ)

 おやすみホログラムのプロデューサーであるオガワコウイチ氏のトークイベント「Nght stories vol.2」に行ってきました。2019年の11月30日にワンマンライブをして以来、おやすみホログラムは沈黙を続けており、この日はあれから51日目の夜。一向に声明・告知・説明の類が出てくることもなく、そろそろ何か説明があってもよいのではなかろうかと思われているタイミングでの、プロデューサーによるトークイベントとなりました。
 現在の状況をじれったく思ってるファンはおそらく大勢いるはずで、先日八月ちゃんが久しぶりにツイキャス配信をしてくれた際には、私も含めて多くのファンが歓喜したことと思います。12月にもオガワさんが登壇するイベントがありましたが、その日はオガワさんのお誕生日を祝いながらの忘年会という位置付けであり、おやすみホログラムとしての発表は何もありませんでした。また、駆け付けたファンもそれを察してか、今後のことについて大っぴらに質問をすることは控えていたように思います。
 そして迎えた「Night stories vol.2」。ゲストはモチヅキシンノスケ氏でした。モチヅキ氏は現在パーフェクトミュージックに籍を置いている方ですが、彼は以前、新宿ロフトの副店長を務めていた人物です。おやすみホログラムとロフトをつなげた人物であり、いわば、おやホロの最初期について最もよく知っている方です。そんな人がゲストで登壇されるのですから、これはもしかして、私たちが一番気になっている部分に関する何らかの話が聴けるのではないかという期待も否応なしに膨らみました。

 結論から言ってしまうと、おやホロに関する告知等は一切聞けずじまいではあったのですが(2月16日追記:もうすぐ告知があるから待っててねという主旨のお話だけはなされました)、おやすみホログラムが昨年リリースした『1』にまつわる深いお話を聞くこともできましたし、最後にはとても豪華なプレゼントの当たる抽選会が行われてかなり充実したイベントとなりました。

 この日のトークは3部構成で行われました。1部から3部までずっと、オガワさんとモチヅキさんが登壇しました。第1部は音楽にまつわるトーク。第2部はもう少し話題を広げてのフリートーク。第3部はおやすみホログラムの2019年を少し振り返り、『1』の制作によってオガワさんが得た学びのことなどを中心にトークが繰り広げられました。例によって、記録をとっていたので、差し支えないと思われる範囲での文字起こしを当ブログに掲載いたします。

全3部の内容をまとめました(2月16日最終更新)。

第3部の、イベント実施当時はオフレコだった部分(の中の、今はもう書いても大丈夫であろう部分に絞ったもの)を少しだけ加筆しております。

******

【第1部】

オガワ 新年あけましておめでとうございます。去年の酷い忘年会から一月くらい経ったわけですけども、あんなことはもう繰り返さないぞと。ちなみに昨日、BAR BUENAというお店が周年イベントで半額だったんですよ。全部半額。だから、ビールが300円とかで飲めるんです。あんまり寝てなかったし、1杯飲んだら帰ろうと思ってたんですけど、気付いたら万札を崩してたんですよ。結局4000円くらい飲んでけっこう酔っ払って終電で帰ったんです。で、寝過ごしちゃって、起きたらもう吉祥寺で、ヤベェって思って降りたんです。そしたらAir Podsが片方無くなってました(笑) そんで、武道家でラーメンを食べて帰りました。タクシーで帰ったんですけど、武道家とタクシーを合わせたら4000円くらい。BUENAでは4000円くらい飲んだんですけど、半額でなければ本来は8000円だったはずで、ちゃんと回収されたから世の中うまくできてんなあって思いましたね(笑) はいっ。というわけで、今年もよろしくお願いしまーす!笑 乾杯から始めようと思います。2020年、今年もよろしくお願いしまーす。かんぱーい。
(((かんぱーい!!)))
オガワ さて、新年一発目のゲストがですね、モチヅキシンノスケ先生ですね。知らない人もいるのかな? モチヅキシンノスケさんを「知らないよー」っていう人いますか?
(数名が挙手)
モチヅキ 知ってる人しか手を挙げてない(笑) 知ってる、もしくは知らない人は手を挙げてもらっていいですか?
(全員だよ!笑)
モチヅキ 長州さんがよくやるやつです(笑)
オガワ ああ、ダメなやつがね(笑) えーっと、知らない人のために軽く説明すると、モチヅキさんは元々新宿ロフトの副店長をやってて、その時にNATURE DANGER GANGを介して知り合ったのかな? 2014年くらい。
モチヅキ NATUREじゃなくて、ゲスバンドですね。
オガワ あ、ゲスバンドだ!
モチヅキ ゲスバンドの大迫さんに恵比寿のBATICAで紹介してもらったんだよ。
オガワ そうだ。ちなみにゲスバンドって、僕の大学の後輩的なやつがやってるバンドです。それで、ロフトの副店長ということで、そのとき動き始めていたおやホロを「ロフトに出させてください」みたいな話をしたんです。
モチヅキ でも俺がブッキングする前に、もうブッキングされてましたね。
オガワ 誰がブッキングしたんですか?
モチヅキ なんか、バンドとアイドルとで一緒に出演してもらうみたいなイベントがあったんです。その頃は、(メンバーが)いっぱいいましたね。
オガワ あー、5人いた頃ですね(笑)
モチヅキ 次に観たらもう5人じゃなくなってた。
オガワ そうですね(笑) あの体制では2回くらいしかライブしてないんで。そっからもう5年、6年。ロフトを使ったイベントをやったり、3年くらい前にパーフェクトミュージックに入った時もいろいろ一緒に仕事しましたね。
モチヅキ そうですねー。お手伝いをして。
オガワ 2017年にリキッドでライブしたのが、モチさんが一緒に制作してくれた大きいイベントの最後でしたね。という感じで、ずっとなんだかんだで……
モチヅキ 麻雀やったり。
オガワ 今年も1回麻雀やりましたねえ。まあ、新年明けて1発目なので、モチさんと話したいなと。モチさんも現在はパーフェクトミュージックでいろいなアーティストさんを抱えていて、僕もいろいろやっているので、2020年の話をしたら面白いんじゃないかなということで、今日はモチヅキさんをお呼びしました。まずは、僕なりに、こんな感じの音楽が流行るんじゃないかなというプレイリストを作ってきました。今年聴いているものとかも入れています。それをかけながら話をしていきたいと思います。どうしようかなあ。じゃあ、ヒップホップの話から。ヒップホップってめちゃくちゃメインストリームじゃないですか。ポップミュージックと言えばヒップホップというイメージが僕の中にできているんです。それが飽和したなと思ったんです。去年、革命的なヒップホップのアルバムが出たと言えるかどうか考えてみると、出てないような気がしていて。
モチヅキ そうっすねえ。
オガワ Post Maloneとかね。
モチヅキ それ、一回も聴いたことないです。
オガワ マジですか?
モチヅキ Kanye Westは聴いたことある。
オガワ 今って、シーンていうのがあんまり無くてSNSの中でChance The Rapperが出てきたのとか、そういう動きしか見えないんですよ。どことどこが仲が良いとか、影響を受け合って切磋琢磨しているかとか、そういうのはあんまり無い。
モチヅキ 個人が個別にやっている感じがしますよね。
オガワ 去年くらいから出てきたのが、オルタナティブミュージック。僕は、これが今年復興してくると思っているんです。Lil Peepとか。3年くらい前に出てきたのかな? ちょっと流してみましょうか。

(※再生開始)


Lil Peep & XXXTentacion - Falling Down (Lyrics)


オガワ Lil Peepは、ギターとかも使っているんですけど、オルタナティブミュージックというよりは、エモなんですよ。ああいったものをヒップホップと合わせて、歌うっていう。オルタナティブミュージックって定義が広いから、いまいちオルタナではないなとも思ってたんですよ。いま流しているこれは、もう完全にラップじゃないんです。でもこれをヒップホップって言い張ってるんです。メロディラインがエモですよね。さて、僕はこれを聴いて、今年オルタナが復興するかなあと思いました。次の曲流しますね。

(※再生開始)


YEEK - Cleaner Air (Official Video)


オガワ これはYEEKって言うんですけど、西海岸のアーティストで、自分でギターとか弾いてるんですよ。けだるい感じが、いわゆるオルタナティブミュージックの系譜にかなり近いなと。
モチヅキ 元はラッパーなの?
オガワ たぶんラッパー。僕もあんまりバックボーンは知らないですね。最近の配信系のアーティストって情報があんまり無いんですよ。SNSを掘るしかないですね。
モチヅキ これはどこで見つけたの?
オガワ これはSpotifyですね。
モチヅキ 関連で出てきたみたいな感じ?
オガワ そうですね。
モチヅキ けっこう聴かれてるみたいじゃん。すごいね。
オガワ ふにゃふにゃしてますよね。もうちょっとで、この流れでの「勝ちパターン」が出てくると思うんです。例えば、Billie Eilishはサブベースを使って「勝ちパターン」を作ったじゃないですか。音数が少なくてサビでボォーン!みたいなやつ。あれってインディーから始まったけど、メジャーでもみんなやってますよね。オルタナティブの方法を使ったヒップホップって、まだ「勝ちパターン」が無いんですよ。誰がそれを創るんだろうなあって、いま思ってます。それが出てくるのが今年なんじゃないかと。で、結構この辺のアーティストが出てきて、おじさんおばさんアーティスト達も、今の流れに寄ってきてるんですよ。それをちょっと1曲音を大きめにして流したいと思います。Kim Gordonの新譜で『No Home Record』というのが出たんですけど、それがめちゃくちゃ良くて。その中から「Sketch Artist」という曲を流します。聴いてみてください。Kim GordonはSonic Youthのメンバーですね。
(※再生開始)
オガワ こういう音楽性とKim Gordonのスタイルって合うと思いませんか?
モチヅキ たしかに。ライブでどうやってやるんだろうね。
オガワ カラオケでやるんじゃないですか(笑)
モチヅキ これを!?笑
オガワ Thurston MooreとKim Gordonって、けっこうソロで出していて、Thurstonはけっこう酷いんですけど(笑)、Kim Gordonは聴けるものが多いですね。
モチヅキ 俺はもう、国内の日本語のラップしか聴いてなかったですね。
オガワ じゃあ、流してみます? モチさんが去年聴いてたやつ。
(※再生開始。舐達麻「Life Stash」)

モチヅキ 舐達麻ばかり聴いてました(笑) トラップばかり聴いてると飽きるじゃないですか。そういうときに聴きたいなあって思って。
オガワ 舐達麻は去年一番評価されたラップのアーティストなんじゃないかな。舐達麻がすごいと言うよりは、他の人たちがトラップに寄りすぎた感じもしますよね。
モチヅキ そうねえ。さっきのLil Peepの話じゃないけれど、エモいものの方が共感しやすいじゃん。トラップの曲ってまあエモいものもあるっちゃあるけど、少ないなと。
オガワ そもそも日本語には三連で踏むのって合わないですよね。ワードが限定されてきちゃうから。メロディアスなフローだったらカッコいいんですけどね。
(中略)
オガワ 最近聴いてハマったのにLittle Simzという女性アーティストがいます。ちょっと聴いてみましょう。「BOSS」という曲です。黒人の女の子で、ブルースとかに近いというか、ファンクなんだけど、やってることはThe Jon Spencer Blues Explosionです(笑) 黒人がやるThe Jon Spencer Blues Explosion。めちゃくちゃ現代的だなと思って。
(※再生開始)


little SIMZ - Boss


モチヅキ カッコいいですね。こういった音楽が面白いと思ったのっていつぐらいからなんですか?
オガワ やっぱ、トラップに飽きて、それ以外の曲を漁り始めたんですよ。去年はBetty Davisにハマりました。このイベントでは何回か流してるんですけど、ちょっと聴いてみましょうか。めちゃくちゃカッコいいんですよ。「They Say I'm Different」です。
(※再生開始)


Betty Davis - They Say I'm Different


モチヅキ 何年前の曲?
オガワ 60年代とかじゃないですかねえ。それとも70年代かなあ?
モチヅキ さっきのLittle Simzって、何か元ネタみたいなのがあって、ああいう風になったんですかねえ。
オガワ 僕もあんまり掘りきれてないんですけど、何かのクルーの人がトラックを全部手がけているっぽいです。でもあの音は、ヒップホップの界隈ではないところに出自がありそうですよね。人数が多いと、ヒップホップ畑じゃないやつが紛れ込んでるんだと思うんですよね。その中からむちゃくちゃなのが出てきて面白くなってきたなと思います。
モチヅキ なるほどね。他には何かありますか?
オガワ これもヒップホップなんですけど、女性アーティストです。Doja Catという人です。
(※再生開始)


Doja Cat - Like That (Audio)


オガワ この曲はGucci Maneと一緒にやっているんですけど、アンセム感があってすごく好きです。
モチヅキ なんか、サブスクが浸透したからだと思うんですよね。こういう人が世に出て売れるのって。CDだったら絶対売れないと思うんですよ。
オガワ このジャケットは絶対売れなそうですよね(笑) まあ、サブスクもどこかの時点で飽和するんじゃないですかね。契約したけどあんまり聴いていないのも多いんで。
モチヅキ え、そうなの?
オガワ なんか、何を聴いたらよいのか分からなくなっちゃったり、あとは、買わないから繰り返し聴かなかったり。さっき友達と話してたんですけど、Spotifyってレーベルで検索することができないんですよね。音楽が好きな人っていうのはレーベルで買ったりするのだけど、それができない。だから、Album of The Yearとかを参考にしつつ聴きますね。一般に、音楽を聴くうえでどこから手をつけたらよいのか分からないという状況というのはここ数年ずっとあると思うので、そこはどこかが手を打った方がいいんじゃないかなとは思いますよね。モチさん、パーフェクトミュージックでそういうのやればいいんじゃないですか?笑
モチヅキ うちでそんなに音楽聴いてるやついるかなあ(笑) 今年に入ってレコード店の人と話す機会がよくあるんですけど、結局店頭が全然面白くないじゃないですか。で、なんで面白くないのかというと、結局新譜しか売れないからなんですよね。いまは、昔のCDは在庫されないから。結局Amazonとかオンラインで買うんですよ。だから、提案のしようがあまりないんですよね。「これを聴く人にはこれがおすすめです」みたいなことを。結局最近の新譜ばかり置かれてしまう。
オガワ そうっすよねえ。
モチヅキ そういうときに、レコード店の人がプレイリストを作ったりとかしてお店と連動したら面白いんじゃないかなとは思いますね。
オガワ 昔は90年代とかには、『relax』とか『STUDIO VOICE』とかでやってましたね。
モチヅキ そうそうそう。
オガワ 「スタイリストの誰それによる今月聴くべきCDベスト20」みたいな。ああいうのを元にCDとか探してましたよね。あれのweb版になればもっと気軽にアクセスできますよね。あとは、最近世界的にセレブによる「新しい服はダサい」みたいな風潮があったじゃないですか。
モチヅキ どういうこと?笑
オガワ 大量に新品の服を作って、それを消費して、そして大量の服が廃棄されるのはもう今の時代には合わないんじゃないかっていう問題提起みたいなものですね。「もっとヴィンテージとかを愛そうぜ!」みたいな。そういう気運がここ数年高まってきているそうです。
モチヅキ へえ~。
オガワ 古着とかヴィンテージの人気が海外で上がっているみたいですよ。音楽の世界でも、Spotifyが本格的に上陸したときに、自分たちの新譜とビートルズのアルバムが同じ環境で聴かれる。どっちがリスナーの時間を奪うことができるのかという。「あんなやつの新譜聴くんだったら、ビートルズをいま聴くか」ってなっちゃうんじゃないかと。そういうことがあるから、セレクトの重要性というのはすごく感じますよね。
モチヅキ 昔に比べたら音楽を聴く時間は増やせるんじゃないですかね。CDで聴くよりも、サブスクの方が。
オガワ たしかに。
モチヅキ 買って、プレーヤーに入れなきゃいけない手間が無くなった分、どこでも聴けるから。
オガワ あとは、みんな選ぶのが面倒くさいのもありますよね。音楽を好きじゃない人は、アルバム単位で聴かなくなってますよね。俺もいま、アルバムを聴けなくなっちゃったんですよ。アルバムを1枚丸々聴けます?
モチヅキ うーん。逆に聴けますけどね、新譜が出たら。
オガワ すぐ次のに移れるから、通しては聴けなくなっちゃいましたね。レコードだと変えるのが面倒くさいから、レコードだったら聴けるんだけど。1枚をちゃんと聴かせる取り組みみたいなことはあんまりしてなくないですか? どうしたら僕らは、Spotifyでアルバム1枚をちゃんと飽きずに聴けるんだろう(笑) 意識を高く持たなくても。昔は結構聴けた気がするんですけどね。
モチヅキ 強力なシングル曲を出して、それを1枚のベスト盤にすればいいんじゃないですか。捨て曲みたいなのは作らない。
オガワ シングルを連発していった方がいい?
モチヅキ サブスクで聴かせるために。どんどんマニアックになってしまいますからね、アルバムを作ろうと思うと。
オガワ 最近、『ユリイカ』でVaporwave特集があったんです。『ユリイカ』のVaporwave特集を買った人っていますか?
モチヅキ いる?笑
オガワ あ、1人いた(笑) Vaporwaveって説明しづらいんですよね。
モチヅキ よく分からないです。
オガワ 俺は2ちゃんねるみたいなものだと思ってて。最初はOPNが出したアルバムが最初だと言われてはいるんですけど、昔の超有名なマイケルジャクソンの曲とかをBPMをすごく落として上にパッド系のシンセを重ねたりして、それをSound Cloudでばらまくんですけど、そもそも著作権もサンプリング権もみんな無視してるからみんな顔を出せないんです。顔を出せないから誰も有名になれないジャンルなんです(笑) じゃあ、ここで1曲Vaporwaveの曲を流しますね。途中まで聴くと「あ、コレか!」って思うはずです。death's dynamic shroudの「Loving Is Easy」という曲です。
(※再生開始)


death's dynamic shroud.wmv - Loving Is Easy


モチヅキ おやホロっていうオチはないよね?笑
オガワ おやホロではないです(笑)
(※しばらく音楽を流す)
モチヅキ ああ、きゃりーぱみゅぱみゅだ。
オガワ こういうのがインターネットにいっぱい解き放たれているんです。匿名で、すごく純粋な表現だなと思ったんですよね。
モチヅキ 別にこれで金儲けしようと思ってるわけじゃないもんね。
オガワ 金儲けできないんです。でもこれSpotifyに上がってるんです。ヒップホップは今やめちゃくちゃ商業音楽ですけど、これは誰のものでもないというか、そのあり方は美しいなあと思います。
モチヅキ これはおやホロに取り入れられるの?
オガワ 取り入れられるところは取り入れますよ。マインド的にはこういうところがないと。では、あと1曲だけ流したら休憩入れましょうか。去年ツアーで車移動のときにずっと聴いていた曲があるんです。金延幸子の「青い魚」をずっと聴いてたんですよねえ。
モチヅキ なんで? 癒やされるから?
オガワ 金延幸子って皆さん知らないですよね? 日本のシンガーソングライターで、70年くらいに細野晴臣とかがバックについてアルバムを出したんですけど、そのあとすぐ結婚してアメリカに行っちゃって、一時期は活動してなかったんです。でも9年くらい前に日本に帰ってきて、最近ライブやってるらしいですよ。これはGRAPEVINEがカバーしてるようです。流しますね。
(※再生開始)


青い魚/金延幸子


オガワ シンガーソングライターを今年はちゃんと追おうかなと思ってます。あ、ちょっともう1曲流してもいいですか?笑 えーっと、誰だっけな。松崎ナオだ。
(※再生開始)


松崎ナオ - 川べりの家 (Official Music Video)


オガワ なんで松崎ナオなのかというと、年末に小田和正のコンサートがやっててなんとなく流してたんです。そしたら松崎ナオが出てきたんです。この曲はめちゃくちゃ良くて、さっきの金延幸子を受け継いでいる感じもしますよね。松崎ナオが年末の小田和正の番組に出て歌ってるっていうのはけっこう衝撃でしたね。続けてるのがすごいですよね。ちゃんと評価もされていて、捨てたもんじゃないなと思いましたね(笑) ということで、前半戦といいますか、3分の1戦が終わったということで、休憩を取りたいと思います。次は何の話をしましょうかね。
モチヅキ 音楽以外の話をしましょうか。
オガワ そうですね。では7~8分休憩を取りまーす。

 

【第2部】

オガワ 下北沢って今度クラブがめちゃくちゃ増えますよね。
モチヅキ あー、Flowers Loftとかね。
オガワ そうそう。Flowers LoftっていうLoftの系列店が今度新しくできるんですよね。下北沢に。だから、いま一気にいろいろできてるから下北沢のクラブシーンは盛り上がりそうですよね。
モチヅキ 盛り上げようとしてますね。
オガワ あと、THREEの元店長のスガナミさんも参入して、LIVE HAUS(リブハウス)という場所を作るというステイトメントを今日出してましたね。だから、4つとか5つくらいできるんですよね。
モチヅキ ライブハウスというか、クラブ寄りなのかな。酒を飲む場所みたいな。スガナミさんは箱代をゼロにしたいというね。平日は基本20000円で、ドリンクが出ればその箱代も相殺されるというね。
オガワ 今後のライブハウスとか、そういう場所での楽しみ方の提案にいろんな人が動いているから、そこでパーフェクトミュージックと色々やろうよという話をさっきしてたんです。
モチヅキ 箱を作りたいですよね。
オガワ 逆に、みんなはどんな箱に行きたいんだろうなあって思ってるんです。で、スガナミさんがやろうとしてるのが、20歳以下と海外の旅行者はドリンク代のみで入場できるという制度。すごく面白い試みだなあと思ったんです。けど、お金の無い20代30代40代もめちゃくちゃいっぱいいるなあとも思うんです。その人たちもめちゃくちゃ楽しめる方法は何だろうなあと考えたときに、VIP制度かなあと僕は思ったんです。VIPカードみたいなものを発行すると、その人に対してかかるチャージとかがすべて倍になるんです。例えばビールが通常500円だとしたら、その人は1000円払うんです。そしたら差額の500円がデポジットとして預かられる。お金の無い人はそのデポジットから飲めるというシステム。で、払う金額は倍以上だったらいくら払ってもいい。さっきのビールの例で言えば、10000円払えば9500円がデポジットになるから、持ち合わせがあんま無くても気兼ねなく飲めるみたいな。みんなで奢りを回すシステムがあったら面白くなるんじゃないかなあと。
モチヅキ 金のある人が払ってくれればいいっていうね。
オガワ そうそう。対面で奢られると気後れしちゃうと思うんです。だから奢る方も自分の知らない誰かに奢るというような形にしたら面白いんじゃないかなあと。
モチヅキ Loftのトークライブハウスで昔あったシステムで、配信でトーク番組を中継しているときに、配信を観ている人が会場にいる演者とかお客さんにお酒を奢れるというシステムがあったんです。オンラインごしにオガワさんにテキーラ10杯とか。そういうのをやれるシステム。
オガワ 演者に向かって投げ銭をするシステムは今まであったじゃないですか。でも、客に向かって投げ銭するシステムは今までなかったですよね。だから、そういうことができるシステムを実装できないかなと思ったんです。そういうのが文化を創っていくというか、「いつか俺もVIPになって奢る側に回るぞ」みたいな野心も多分湧いてくるんじゃないかと思って(笑)
モチヅキ ごりごり資本主義で進めていくってことですよね(笑)
オガワ もう、世界がそういう風にできてますからね(笑) 収入格差ってもっと広がるだろうから。払う額が一緒じゃなくてもいいんじゃないかなって思ってきてて。自主的に税金を課すじゃないけど。そういうシステムがあったら面白いと思うんすけどねえ。お金ないけど遊びに行きたいなあって時に、「ただいまデポジット30000円貯まってます!」ってなってたらじゃあ行こうってなる人もいるだろうし。
モチヅキ ここでオガワさんがデポジット払ったら、飲む人もいますよね。
オガワ 絶対頼むでしょ(笑) いま10000円入れまーすって言ったら、手を挙げますよね。
モチヅキ ROCK CAFE LOFTでどうですか?
オガワ すぐできそうですよね。
店長 うちくらいの規模だったらやりやすいかもしれませんね。
モチヅキ やってみます?
店長 実験的にやってみましょうか。
オガワ やってみましょうよ、今度。
店長 このイベントのシリーズの次回にやってみましょうか?
モチヅキ 多く払う人にも見返りがないとね。
オガワ 多く払う人は優先席みたいな形にしようか。あの人はVIPだからちょっとトイレを譲ってあげようみたいな(笑) バックがあるからやるというよりは、関係なくやるような。
モチヅキ そしたら、金持ちがライブハウスやればいいって話にもなるよね。
オガワ でもそうなると、お金が回ってる感じがしないんですよね。
モチヅキ 何でお金持ちの人はライブハウスやらないんだろうね。
オガワ なんでだろうね。面倒くさいんですかねえ。俺はレコスタやりたいですね。自分がレコーディングできる環境を作りたい。ライブハウスは動かしていかないといけないから。月に1回しかライブがないライブハウスは意味がないじゃないですか。
モチヅキ 俺も無料のライブハウスやりたいですけどねえ。
オガワ クラウドファンディングみたいな形にしちゃえばいいのかな。
モチヅキ 毎公演ごとにクラウドファンディングやってるみたいな?
オガワ そうそうそう。数ヶ月前にブッキングが出て、必要な予算を集める。お金がある人がイベント自体を買い取るような。VIPが多めにお金を出すことで、それ以外の人が1000円とか2000円で入れるみたいな。そのライブハウスに来てくれるパトロンが20人か30人くらいいたら、その人たちに「次はこういう公演があるんですけど買いませんか?」って提案してお金を集めることができたら、若い人も集まるんじゃないかな。
モチヅキ クラブイベントでは、イベントを買ってもらうシステムってあるんですよ。
オガワ そうなんですね。前もってイベント買いをするのはアリですよね。
モチヅキ そしたら来る側も真剣になるんじゃないですかね。ちゃんと人が入りそうなイベントを選んで、適正価格で買ってもらう。それをみんなが見えるところでやり取りすれば、どれくらい期待されてるかも分かるようになるし、宣伝にもなる。
オガワ ライブハウスのスケジュールを見て、知ってる人が出てたら行こうかなって思うじゃないですか。でも知らない人が出演する日のところって読み飛ばすじゃないですか。でも、知らないけれど自分が好きかもしれないバンドもいますよね。けれどもあのスケジュールって素っ気ない。一つ一つ意味のあるブッキングをちゃんとしているんだったら、毎日楽しいはずで。だからそういうところをちゃんと知れる機会があったら人が来るんじゃないかと思うんです。今のあのスケジュールだけを見て、知らない人が出演する日に行こうとはなかなか思えないですよね。
モチヅキ サラッと批判してるじゃないですか(笑)
オガワ Loftだけじゃないですよ(笑) ライブハウスが出してるあのスケジュールって、誰が、知らない人が出る予定の日に行こうと思うんだろう。
モチヅキ あとは、音楽系の人以外でもその場所を使えるようにしたいなあというのはありますね。ちょっと空いてる時間にカフェ代わりに行こうと思えるような。LOFT9はそんな感じですよね。音楽以外の人もそこを使えるという機会を設けないと、マネタイズは難しいかなと思いますね。
オガワ 泊まれるライブハウスとか最近できたらしいですね。泊まれる映画館かな? 寝転がって映画を観られて、いつ寝てもいいみたいな。ライブ観てそのままお酒飲んで寝られるんだったら、5000円とかしても安いかなって。まあまあ、今年はね、下北沢が熱くなると思いますので。

 

【第3部】

オガワ さて、そろそろ宴もたけなわな感じですね。
モチヅキ 何の話をしましょうか。
オガワ 何の話をしましょうかねえ。
(おやホロの話しましょう!)
(おおお~!!)
オガワ おやホロの話をしてもいいんですけどぉ……
モチヅキ しないのもアレじゃないっすか?笑 どんな感じなんですか? いま全然ライブやってないけど。
オガワ やってないですよねえ。
モチヅキ 一月以上やってないよね。
オガワ ほのめかすわけではないんですけど、まあ、ツイート禁止なんですけどぉ、本当にもうちょっとしたら情報が出るんですよ。ちょっとだけ待ってて。だって、解散するって言ってないじゃないですか。そもそも。

(((ええええええええええ!!)))

(何が「LAST」だったんだよ!!)

(グッズのクオリティが元に戻ってくれれば俺らは遠慮なく金を遣うって言ってるじゃん!!)

オガワ グッズのクオリティは戻りますよ。まあ、いろいろちゃんとするから。ちゃんとするんすよ、今年は。まあまあまあ、もうちょっとだけ待っててください、と。「もうちょっと」って言っても、10日くらい待ってれば。あ、ツイート禁止ですよ。

(言っていいやつはないんすか?)

オガワ 言っていいやつは無いよ(笑) ここで俺が言うのは簡単なんですよ。俺も、言っちゃダメとは言われてないけど、それよりは公式とかメンバーが言った方絶対に良いんです。ここで、ぬるっと情報を出したら、ここにいる皆さんは知ることができるけど、漏れ伝わるような形で情報が伝達されちゃうのは本意じゃないんです。

(賛成!!)

オガワ だから、もうちょっとだけ待ってもらえたらと思います。

モチヅキ じゃあ、スケジュールもいっぱい決まってるってこと?

オガワ めちゃくちゃ決まってますよ。

(海外は行かないの?)

(沖縄行こう!)

オガワ 海外は行かないなあ。あっ、またテキーラ来たんだけど(笑) 誰だよぉ。テキーラいただきます。お前らも飲めよ~。
(((いぇーい!!!!)))
オガワ テキーラを入れるのはいいんですけど、テキーラを入れるとどんどん僕らのトークの質が下がっていってるの、分かってます?
(上がってる上がってる)
(上がってるよー!)
オガワ そういえば、去年の総括したっけ?
モチヅキ してないですよ。
オガワ そっかあ。去年は再録のベスト盤を作ったじゃないですか。あれは初めての、自分でプロデュースしない作品だったんですよ。akkinさんという、現役バリバリでロックをやっている人にやってもらったらどうなるのかという一つの実験だったんです。
モチヅキ どうだった?
オガワ うーん。今まで聴いてくれたリスナーの人たちからすると、感想が分かれるだろうなとは思ってました。
(いまここで多数決とろうか?)
オガワ ここはねえ、偏ってるから(笑)
モチヅキ 良かった、もしくは良くなかった人―?
(いやいやいや)

(全員だから)
(リミックスアルバムと比較してみたら?)
オガワ リミックス、良かったでしょ。
(((良かったー!)))
オガワ ちょっと昔の話をすると、おやすみホログラムの2ndワンマンをO-WESTでやったじゃないですか。あれが、自分ができるバンドセットのとりあえずの限界地点だったんですよ。ギターが3人か4人いて。
モチヅキ アホだよね。
オガワ アホですね。で、タクちゃんがいて、ももじゅんがいて、ベースは樹音くん。どうしてそのバンド編成でやったかという話をします。そもそもの話、俺はバンドが嫌いなんですよ。みんな知ってると思うけど、俺、バンドマンじゃないんですよ(笑)
モチヅキ そうだっけ?笑
オガワ 僕はスケールも分かんないし、コードも分かんないし。音楽知識が全く無くて。「よくそれでプロとして音楽をやってこられましたね」って最近言われましたもん。バンドをやってると、みんなそういうのを知っていて、バンドの作り方も知ってるんですよ。ドラムはこうで、ベースはこう、みたいなメソッドがあるんです。メソッド無しで作り上げるには、カオスにするしかないと思ったんです。ギターが3人もいたら成立しないじゃないですか。全員で同じものを弾くとか、そういうことをやってみることによって何かを生み出せないかなと思ったんですよ。それで、去年リリースした『1』はその真逆なんです。
モチヅキ 整然とした、整えられたものだよね。
オガワ そう。バンドをすごく知ってる人がおやホロを1回整えてみたら、あれができたんです。だから、今までとはやっぱり全然違うじゃないですか。全然違う作品だから戸惑うことも多いと思うんですけど、俺にとっては学びが多かったんです。1回整えられると、そこにさらに汚したくなる場所が出てきたんです。汚したいっていう部分に反応してくれる人が増えてきたから、あれは綺麗すぎる部分はあると思うけど、1回整えたという意味では良かったと思うんです。食生活でも共通する部分があると思うんですけど、、、
(スムージーだ!)
オガワ そうそう。スムージーを飲み始めた1ヶ月後くらいに顔にブツブツができるよね。あれはターンオーバーって言って、お肌が生まれ変わる時に汚くなるんですよ。まさにそれだと思うんですよね。
モチヅキ 去年はそういう時期だったんだ。
オガワ 外部の人を入れずにバンドセットをやると、よく分からないバンドセットにしかならないんですよ。俺がやるのは絶対そういう方向だから。整えることができないので。整えてみたことで、我ながら良い曲書いてるなっていうのが分かったんです。
モチヅキ 『1』の曲だと、オガワさんの中で一番良かったのはどれなんですか?
オガワ えっとねえ、、、これかな。「fairy tale」です。

(※「fairy tale」再生開始)
(乾杯しましょう!)
オガワ テキーラ来た。これは誰からですか?
(コナ太郎です)
オガワ じゃあ、かんぱーい!
(((かんぱーい!!!!)))
モチヅキ メジャー感があるよね。
オガワ そうですね。はじめにこの曲を作ったときは、けっこう適当に作ったんです(笑) 時間が無いと、だいたい2週間くらいで完パケするんです。でも、このアルバムは4ヶ月か5ヶ月くらいかけました。そういう作り方をしました。それが大きかったかなあ。
モチヅキ リミックスで一番良いと思ったのは?
オガワ リミックスで一番良いと思ったのかあ。リミックスはどれも良いですからねえ。これですね。
(※「fire (yaffle remix)」再生開始)
オガワ これはねえ、めちゃくちゃカッコいい。あと、これ。
(※「ghost rider (パソコン音楽クラブ remix)」再生開始)
オガワ 最高だと思った。パソコン音楽クラブも売れましたねえ。リミックスをやっていただいた方々は、自分の嗜好に近い人が多いですね。これも。
(※「awake (TORIENA remix)」再生開始)
オガワ レコードも出したんですけど、けっこう売れたようです。じゃあ、10時になったんでここで抽選会をやっておきましょうか。物販周りを整理していて出てきたものを差し上げます。最初の商品はニューロマンサーTシャツです。
(残り物じゃん!)
オガワ これねえ、売れ残りじゃないんですよ。僕がライブで着用したやつです(笑) あと、売れ残りのTシャツと、家を掃除してたら出てきたオーストラリアの灰皿です。ブーメランが描かれています。僕がたばこを置きっぱなしにして焦げた跡もついています(笑)
モチヅキ じゃあさ、もう1個特典として、「イベントをやれる権利」というのはどうですか?
(((おお!)))
モチヅキ 俺がケツ持ちます。
(((((うおおおおおおおおおぉぉぉぉ!!!!!)))))
モチヅキ ロフトのバーもしくは、ROCK CAFÉ LOFT限定です。
(すげえ!)
モチヅキ 誰が出るかは俺との打ち合わせ次第です。
オガワ モチヅキさんと打ち合わせして交渉できる権利ですね。これをやりたいっていうわがままをモチヅキさんにいっぱい言うとよいと思います。
モチヅキ それを俺がシビアに判断します。
オガワ マネーの虎みたいな感じですね。それは最後の目玉にしておきましょう。

(その後、抽選会を実施してお開きとなりました。「イベントをやれる権利」は、ロフトのバー開催と、ROCK CAFÉ LOFT開催それぞれ個別の2本に増え、どちらも無事に当選者が出ました!

******

 

 以上、トークの記録でした。

 イベント終了から1週間後の1月27日に、ようやくおやすみホログラムのスケジュールが発表されました。Flowers Loftでのワンマンライブ「HELLO 2020」が2月27日に開催。同時に、昨年行った「LAST DANCE」のブルーレイ発売も発表されました。

 ワンマンの方は完売ということですが、ブルーレイの爆音上映会が3月19日にあるそうなので、今から楽しみです。しかし、こちらも気を抜くと完売するかもしれないので、チケットのご購入はお早めに。

 

 

イベント終了後のオガワさん。だいぶテキーラを召し上がってました、、、

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 ちなみに、イベント翌日のお昼には、八月ちゃんがかなり久しぶりに顔出しツイキャス配信をしてくれました。トークイベントが大盛況だった翌日に、サラッと現れてやってくれる粋な計らい。涙が出そうになるほど嬉しかったです。

 カナミルさんも相変わらずお美しくいらっしゃるので、早くライブ会場で会いたいものです。

 


【LIVE】おやすみホログラム「happy songs」(2019.11.30 横浜Bay Hall) 監督:川口潤


【LIVE】おやすみホログラム × LOVE SPREAD「OYASUMI FOREVER」(2019.11.30 横浜Bay Hall) 監督:川口潤

 

 

新しい学校のリーダーズSUZUKAさんは喋りも一級品 2019年9月24日(火)ピノムック放送部REC5@阿佐ヶ谷ロフト

 新年あけましておめでとうございます。

 本当は読書の記録とか映画の視聴記録とか、書きたいことはたくさんあるのですが、少し前のトークイベントの記録を残しておきます。2019年のうちにまとめ切るできなかったのだけど、とにかくめちゃくちゃ面白くて、世界中に知ってほしいなと思ったトークイベントの記録です。

 tipToe.の日野あみさんと椋本真叶さんが定期的に行ってきたイベント、ピノムック放送部に、新しい学校のリーダーズのSUZUKAさんがゲストとして登壇された時の記録。ちなみにこの日は、NaNoMoRaLの二人が前半のゲストとして登壇されていて、SUZUKAさんは後半戦のゲストでした。司会進行は大坪ケムタさん。

 日野あみさんがリーダーズの大ファンだということで実現したこの日のトーク新しい学校のリーダーズのメンバーが単独でトークイベントに出演することはほぼなかったと思うので、非常に貴重なイベントとなりました。そして、SUZUKAさんというめちゃくちゃ喋れるタレントの秘められた実力が、静かにそのベールを脱いだ日でもあったと思います。

 大好きな人とのトークではしゃぎまくる日野あみさんがめちゃくちゃかわいらしかったのと、相方への優しい気遣いとして聞き役に徹した椋本さんの心意気にも感動しました。そして、自分たちのコンセプトや想いを上手に言語化できるだけでなく、フロアを巻き込んで愉快なムードを作り上げる余裕さえ見せつけた、SUZUKAさんの貫禄のしゃべりっぷりがお見事でした。SUZUKAさんにもっとしゃべる仕事が舞い込んでほしい! あるいは、トークイベントの定期開催してくれないかな、、、。

 あの楽しかったトークが、何かしらの媒体に起こされたりすることもなく、誰にもシェアされないままで終わってしまうのはあまりにも勿体ないと思い、年をまたぎましたがここにあの夜のトークの記録を残します。何かの都合上アウトだったら消します。当然ながら、割愛した方が良さそうな内容はちゃんと割愛してます。ちなみにこのブログはアフィリエイトなどとは完全に無縁な趣味のブログです。本当にただただ楽しませてもらって元気をいただけたことが嬉しくて、記録を書いてみました。どなたか偉い人がこれを見て、SUZUKAさんを何かに起用していただけたらこれ以上の嬉しいことはありません。日野あみさんのちょっとクレイジーな魅力も広まってほしい。

*******

日野 私の大好きなグループ、新しい学校のリーダーズさんから、SUZUKAさんが来てくださいました~。
(拍手)
日野 へへへ。ずっと呼びたかったんです。呼びたかったんですけど、手の届かないような。tipが台頭してきたのが最近なんで。こういった場所には呼べないグループさんだと思っていて。今回なぜか来てくださって(笑) 本当に好きなんですよ! 本当に私が好きなだけで。運営同士とか、メンバー同士が仲良いとかそういうのでもなくて、うちがただただ好きで。再生回数に貢献させていただいてます(笑)
SUZUKA ありがとうございます(笑) ほんまにありがとうございます。
日野 あ、あとCDの売り上げにも貢献させていただいてます(笑)
SUZUKA ありがとうございます。ほんまにありがとうございます(笑)
日野 本当に好きなので、tipToe.としてリーダーズさんの隣にいられるのがすごいなって思います。今は落ち着いた方なんですけど、本当にガチ恋だったんですよ!笑
(拍手)
SUZUKA 嬉しい。
日野 いやぁああ、そんなあ~。
SUZUKA 楽屋でもずっと変な動きしてるから(笑)
椋本 本当に今日は変なんです、日野あみ。
日野 変です。
SUZUKA 私も、なんか好きな人とか、憧れの人の前におったら同じようになると思うから気持ちは分かりますけど、まさか自分にしてもらえるというのは嬉しいですね。なんかちょっと、Sになっちゃう(笑)
日野 なんでも好き!
SUZUKA それを見てるファンの人たちも、「かわいいなあ」思うてると思います。ありがとうございます。

大坪 飲み物はどうしますか?

SUZUKA ウーロン茶で。
椋本 じゃあ、乾杯しましょうか。
SUZUKA どうも皆様ぁ! 今日はこっちとそっちで席は分かれてるけど、みんなでの宴会やと思て、よろしおすな?
(((いぇーい!!)))
SUZUKA じゃあ、かんぱい!!!
(((かんぱ~い!!)))
SUZUKA コンプライアンスとかいらない。いるかもしれないけど。だってね、芸術とかって、言うたら、死とか性とか結局そういうところに辿り着くじゃないですか。それって最高やのにコンプライアンスとか言うのはあんまり好きじゃないです。
日野 かっこいい~。
SUZUKA でもねえ、あのぉ、それをテレビとかでは放送できないってのは正しいです。それを見て気持ち悪いと思う人もおるから。
日野 ほんとに政治とかについて語り出した(笑)
大坪 普段はライブのMCとかはされると思いますけど、トークイベントは初めてですか?
SUZUKA そうですね。ラジオとかでしゃべることもありますけど、告知とかそういうのなので。こんな緩いのはね、なんか良いなあ。最高ですね。自分もこういうことやりたいなと思いました。
(拍手)
日野 「SUZUKAの部屋」ってやってるじゃないですか。それもリーダーズさんのお話が聞けますよね。
SUZUKA そうですね。ただただ自分たちを褒めてもらうという番組なんですけど(笑) リーダーズを好きと言ってくださっている方を招いて。
日野 私多分、誰よりも語れますよ(笑)
SUZUKA 出て~。
日野 自信ありますよぉ。
SUZUKA 対談するとか、お互いの魅力を語るとかじゃなくて、ほんまに「リーダーズが好きなんですよ」ってただ言ってもらって照れるっていうやつ(笑) 私たちは伝わりづらいんで、それを分かりやすく伝えてもらえるというのは最高の企画なんで、出てください。
日野 やりたいです。
(拍手)
大坪 ちなみに、最初に新しい学校のリーダーズを観たのはいつくらいなんですか?
日野 一年か二年前くらいですね。その頃メジャーデビューされたんですよね? 「毒花」で。
SUZUKA そうですね。


新しい学校のリーダーズ - 「毒花」MUSIC VIDEO(Youtube ver.)


日野 それで、その「毒花」を聴いて、近い日に渋谷のヴィレッジヴァンガードでリリイベがあるのを知って、「行こう」と思って行って、ドカァーンってなりました(笑) メンバーの皆さんはいつも通りにパフォーマンスされていたと思うんですけど、初めて観たら熱量に圧倒されて。ヴィレヴァンは普通にお店なので、ライブハウスではないんですけど、「ここはアリーナか!?」って感じでした(笑) それから、「最終人類」という曲があるんですけど、最後のめっちゃ頭を振り乱す踊りでSUZUKAさんの眼鏡が外れたんですよ。
SUZUKA よく覚えてるぅ(笑)


新しい学校のリーダーズ「最終人類」MUSIC VIDEO(YouTube ver.)


日野 それで「このグループやべぇ好き。最高!」ってなって、CDも買ったのでサイン会にも参加しました。それから数ヶ月経って対バンをすることになったときに、うざうざしく、、、「うざうざしく」って言いますか? 「かむかましく」って言うんですか?笑
SUZUKA 「あつかましく」笑
日野 「あつかましく」か(笑)
椋本 何を言ってるの、ほんと(笑)
SUZUKA あたしも日本語無理やけど、それは分かる(笑)
日野 あつかましくもCDを持って行って、またサインを書いていただきました。同じCDに二つサインを書いていただきました。それを持ってるのは世界でうちだけなんですけど(笑)
椋本 すごいマウント取るじゃん、今日(笑)
日野 ほんとに好きなんですよ~。だから、最初が二年くらい前。
SUZUKA そうですね。スタッフさんから、写真を撮りたいと行ってくださってる方が来てると聞いて、YouTubeで観て好きになったみたいな方かと思ったら、深いところに居てはって(笑) 
日野 最初からおかしかったんですよね、わたし(笑)
椋本 リーダーズさんのスタッフさんでもなく、tipのスタッフさんでもなく、ライブを企画してくださった方が「あみちゃん、行く?」って言ってくださって楽屋から連れ出されてたよね。
日野 しかも、うちその時ケータイだけ持って向かおうとしてたんです。せっかくCD持ってきてたのに。そしたら「あみちゃん、CDも!」って言ってくださって挨拶に行ったんです。で、うちはもう話すことができただけで満足で、楽屋を後にしようとしたらそのスタッフさんが「あみちゃん、写真写真!」って言ってもくれて、全部面倒見てくれました(笑)
椋本 楽屋に戻ってきたときニッコニコで、「写真撮ってもらった~♪」ってすごく幸せそうだったよね(笑)
SUZUKA そういえば、大阪弁
日野 私、大阪じゃないんですよ。
SUZUKA どこですか?
日野 ちょっと青森入ってるくらいで。
SUZUKA 「ちょっと青森」ってどういうこと?笑
日野 親が青森で、たまに帰るんです。
SUZUKA あー、なるほど。じゃあ、お母さんは日頃青森弁?
日野 出てますね、けっこう。
SUZUKA 青森弁ってどんななの?
日野 なになにだべぇ。しゃっけ。とか。何をしゃべってるか分からないですね。
SUZUKA たしかに、笑ってコラえてとかで観てても、分からないよね。
日野 そうです。
椋本 お母さんの言ってること分かってないの?笑
日野 お母さんの言ってることは分かるけど、それよりももっと訛りが強いと分からない。
SUZUKA 青森弁ですか?(ケムタさんに向かって)
大坪 ぼく九州なんで、全然違います。
SUZUKA きゅーしゅー!!
日野 福岡ですか?
大坪 あ、佐賀です。
日野 あ~、惜しい~(笑)
SUZUKA 佐賀県、、、佐賀県か(笑)
大坪 さて、日野さんにあらためて聞きますが、SUZUKAさんのどこがお好きですか? 良さというか、素晴らしさみたいなもの。
日野 YouTubeで初めて動画を拝見したときに、SUZUKAさんだけではないんですけど、歌い方とか踊り方とかが皆さんとにかく上手だったんで、そこから惹かれてライブに行ったときの衝撃ですよね。リーダーズさんのライブってMCも楽しいじゃないですか。
SUZUKA あー、嬉しい。
日野 楽しいんですよぉおお! 楽しいんですよ皆さん!笑 YouTubeで聴く分にももちろんカッコいいんですけど、ライブで目の前で歌って踊ってくれる姿がとにかく凄いんですよ。
SUZUKA 嬉しいな~♪
日野 SUZUKAさんはメインボーカルなんです。他のメンバーさんは踊ることに徹することが多いんですけど、SUZUKAさんは歌いながら踊っていて、しかもその時の表現力が凄いんですよ。
SUZUKA 嬉しいなあ。自分がこだわってるところが全部伝わってる気がして。嬉しいですね。
日野 SUZUKAさんは他の一線級のアーティストさんに全然負けていないし、それ以上だなあと思います。
(拍手)
日野 歌もダンスもうまいだけでなくて、MCも面白いし、表情だって完璧だし。切ない曲とか、ずっと笑顔で踊る曲とかがあるんですけど、人一倍笑顔なんですよ(笑)
SUZUKA そうやろー。わたし笑顔ってこういうものやと思ってるから(※ライブ中と同じ笑みを作りながら)。
日野 それが好きなんですよ、あたし。
SUZUKA 相当異常者や(笑)
日野 そうじゃないの、みんな? 好きでしょう?
SUZUKA なんか、ファンの人とか、こういうところに来てくださるお客様とかって、しっかり具体的に「ここの振り付けのここが好き!」っていうのがあると思ってるんです。けど、なかなかそれが伝わらないからさ。
日野 じゃあ、言っていいですか?笑
SUZUKA そういうの欲しいよ(笑) ちょっと聞きたいです。
日野 最近の曲だと、「恋ゲバ」の間奏のドゥドゥッ ドゥドゥッ ドゥードゥ♪ のところ。ドンッドンッてお腹を殴る振り付け。アレ大好き~♪
SUZUKA あー。落ちるところでね、あたしがKANONに対して殴るんですけどね。


新しい学校のリーダーズ 「恋ゲバ」MUSIC VIDEO(Short Ver.)


日野 あと最近のアルバムの曲で一番好きな曲なんですけど、「約束にて、わたし楽園」?
SUZUKA あ、じっ、えっ……?
日野 あ! 「地獄にて、わたし楽園」!
SUZUKA 「楽園にて、わたし地獄」や。
日野 あ、いろいろ逆だった(笑) ああぁぁぁ。
SUZUKA いいんやで~。
日野 その曲が、さっきも言ったけ、どとにかく笑顔なんですよ。それが好き。あと、「透明ボーイ」。「透明ボーイ」という曲と「透明ガール」という曲があるんですけど-。
SUZUKA それは分かってるのねぇ(笑)
日野 はい(笑) 「透明ガール」が基本SUZUKAさんで、アレンジver.をMIZYUさんが歌ってる?
SUZUKA それもよう分かってるぅ(笑)
日野 そう(笑) そうなんですけど、「透明ボーイ」はSUZUKAさんとRINさんが歌ってて、てっきりMIZYUさんが歌うのかなと思っていたんですけど、そのRINさんの歌がめちゃめちゃ良いんです。歌い方も歌声もめっちゃ曲に合ってるし。振り付けもすごく良くて、いいね!ボタン連打みたいな(笑)
SUZUKA 「透明ボーイ」も昨日ちょうどリハして、改良したんですよ。
日野 あー、観たーい!!笑
SUZUKA ライブ中でのしっくり感が無くなってきて、それでちょっと変えないとなぁってなって。15分くらいでみんな「これや! これや! これや!」って、全部が繋がって、もっと好きになった曲で。
日野 あ、あとぉ、まだまだ続くんですけど(笑)
大坪 聞きたいこととかあれば、任せます(笑)
日野 聞きたいです。
SUZUKA 振り付けの意味知りたいとかでも全然いいよ。
大坪 おー。
椋本 あー、それいいですねえ。
日野 「恋の遮断機」の振り付けが全体的に好きで、あの曲の振り付けは一番分かりやすいと思うんですよ。
SUZUKA そやなあ。遮断機ぃ! って感じでな。


新しい学校のリーダーズ「恋の遮断機 feat.H ZETTRIO」MUSIC VIDEO(Youtube ver.)


日野 で、間奏でSUZUKAさんがめっちゃ「ゴルァァァ!」みたいな感じになるところがあって。
SUZUKA なりますねぇ。
日野 それはやっぱ、「友達にとられたぁ!」みたいな?
SUZUKA そうですねぇ、この曲のテーマが言うたら「好きな子おるから友達に相談したら、その友達が自分の好きな子と付き合っちゃう」っていうのを、必要以上に壮大に表現している曲やから。ダンスも、ただ取られたから諦めるとかじゃなくて、それを知ったときに気ぃ狂うくらいの悲しみみたいなものを表したいなって話になったんです。ここのピアノの音めっちゃ気持ちよいし、もうウワァァ!ってなって頭おかしなって、本気で突き飛ばして、手を取って「あんなにあたしが言ったのに!!」って。そこはホンマにライブ中でも、めっちゃ気持ち良~く入り込めるんですよね。それでやり過ぎてMIZYUがたまにこけたり(笑)
日野 私それ観ながら「これこれぇ♪」ってなってます(笑)
SUZUKA ライブ中は、押してMIZYUがこけて倒れてるのを見て「何で倒れてんねん!」って気持ちになって、入り込んでおかしくなってるから「はよ立ち上がれや!」みたいな(笑) ライブが終わって、「大丈夫?」って言ったら、MIZYUが「うん、なんか気分アガった♪」って(笑) お前はMか!って(笑) ライブ終わって、「あそこでぶつかってごめんやで」みたいなことを言うとMIZYUが「けっこう、そういうの嬉しい♪」「本気の気持ちになれるよね」みたいな(笑) そんなMIZYUの一面もあったりします。
日野 なるほど。うふふ♪
SUZUKA なんの「うふふ」?笑 皆さんは何かありますか? 振り付けでもいいですし、何でも知りたいことがあれば手を上げておっしゃってください。あ、どうぞ。
(「恋の遮断機」で、「あんなにあたしが言ったのに」というところでMIZYUさんとSUZUKAさんがすれ違ってしまうところについて聞きたいです)
SUZUKA あ~、すれ違うところ! 最初はそのくだりは無かったんですけど、一年くらいあの曲をやり続けた後にMIZYUから提案があって改良しました。「ちょっとゴメン」って実は思ってるんだけど、それを思ってることは本人も知らないみたいなすれ違いを表現しようとしたら、動きも気持ち良くてハマりました。ありがとうございます♪
(拍手)
SUZUKA ほかにありますか?
(「最終人類」の落ちサビのところで最近は音を抜いているのはどうしてですか?)
SUZUKA あー、めっちゃ落ちサビ感を出しているのはどういうことですか、ということですよね。「最終人類」ってけっこう音に埋もれてまうんですよ、声が。やから、私も頑張って声出してますけど。ほんまは「感じたいのシンフォニーを」っていう熱い歌詞もあって、その気持ちをもっと生で出したいなって思って。声で、圧力で、お客さんをグワァ!って。そんな気持ちで抜いてみたら、めっちゃハマって、それを最近続けているという感じです。
(拍手)
大坪 日野さんは?
日野 いいんですか? 「キミワイナ」でKANONちゃんのポニーテールをほどいたり、MIZYUちゃんの髪の毛を使うシーンとか、わりと特殊な演出? ただの踊りじゃない演出とかが多いじゃないですか。ああいうのってどうやって決まるのかなって。


新しい学校のリーダーズ「キミワイナ’17」MUSIC VIDEO(YouTube ver.)


SUZUKA 「キミワイナ17」は「マラソン大会で一緒に走ろうって約束したのに、裏切られる」っていう曲なんですね(笑) その「あるある」をやっているんですけども。これを聴いてイメージしたときに「走る」とか「髪の毛が振り乱される」とか、マラソン大会の疾走感や青春感を曲中に絶対いっぱい入れようって話し合ったんです。KANONはバレエとかジャズができるんで、この間奏でKANONが回ったら良いんちゃうかと。そこはカッコいいからという理由でやって。MIZYUの髪の毛のところは、最初は四人が自分の髪の毛を自分で持ってやろうとしてたんですよ。だけど見た目的にあまりしっくりこなかったから、わたしがMIZYUの髪を持ってMIZYUが髪のなびきを表現するために走る形にして、そこを見せるために他の二人は止まるみたいな演出にしました。全部の振り付けに「青春」「走る」「疾走感」といったものが入ってます。
日野 良いこと聞けた♪笑
SUZUKA かっこつけてるみたいでめっちゃ恥ずかしい(笑)
大坪 椋本さんも振り付けやってるから人のこういう話ってなかなか聞けなくて貴重ですよね。
SUZUKA え、振り付けって何のですか? tipToe.さんの?
椋本 はい。全部じゃないんですけど、いま2~3曲くらい。
SUZUKA いつから振り付けはされてるんですか?
椋本 初めてやったのが、去年の夏くらいです。さっき話を聞いて、リーダーズさんは音の部分にまでメンバーさんが関わっていて凄いなあと思いました。音楽についてはウチは運営にお任せなんで。こっちが手を出せる感じじゃない(笑)
SUZUKA あ、そうなんですか(笑)
日野 リーダーズのMVにはメンバーさんは関わっていないんですか?
SUZUKA イメージは大体伝えていますね。「こんな感じで」みたいな。それで、監督の方から返ってきて、「良いなあ」ってなって始まります。でも、完成して映像ができても、「ここのダンスを見せられてないな」ってなったら、「ここは違うカットで」「ここで四人のところ使ってください」とか。あとは色味とかもイメージしてる雰囲気と違うと思ったら、言いますね。
大坪 やっぱり最初の頃はどう言えばいいのか分からなかったりしましたか?
SUZUKA はい、最初は全然分からなかったですね。来たモノは来たモノっていう気持ちになりましたけど、振り付けとかライブ回りとかやって、だんだん細かいところまで自分たちでやりたいっていうこだわりが強くなってきた頃に、YouTubeに上がるMVはほんまに大切なものやと思って。違うって思ったら違うって言わないと、このまま進んじゃうのは嫌やと思ったから、意見を言えるようにしてもらっていますね。
日野 セルフプロデュースではないけど、コンセプトとか見える部分はセルフプロデュースみたいなところがあるんですね。
SUZUKA そうですね。全部知っておきたいですね。自分たちで考えてます。
日野 考えられるのがすごいですよね。
SUZUKA めっちゃ楽しいですよ、ほんまに。こんなんやったら驚くんちゃう?みたいな。そういうのを考えて「これ絶対グッとくるやつや~」っていうのを作っていくのが面白いですね(笑) で、ニヤニヤしてリハ始める(笑) 「いや、これめっちゃおもろいやん」みたいな。
日野 予想以上にメンバーさんが関わっててびっくりしました。
SUZUKA ほんまですかー?
日野 良いこと聞けた♪笑
SUZUKA ちょいちょい挟んできますね(笑)
日野 可愛いアピールしました(笑)
大坪 日野さんは他にも質問あるんじゃないですか?
日野 本当に気持ち悪い質問なんですけど、結成当初に比べて化粧薄くなりましたよね?
SUZUKA あ、ワシ? よう分かってるやん!!笑
(大拍手)
SUZUKA ほんまに、こんなん言われたの初めてや(笑)
大坪 そこ聞く? みたいなね。
日野 いやー、あの、ネトストなんで(笑) 昔のインスタとかTwitterとかよく見てるんですけど、明らかに化粧薄くなったなあって思うんですよ。
SUZUKA いや、もうほんまにめっちゃ恥ずかしいですけど、マツエクとかしてました。
日野 えええええ!
SUZUKA ほんまに眉毛めっちゃ描いてたし、アイラインもめっちゃ引いてたし、なんか「可愛くなりたいぃぃぃ!」って気持ちが強かった時期ですね。それとリーダーズが重なって、化粧が濃いのに丸眼鏡かけて髪はおかっぱって制服着てるとか色々間違ってるけど(笑) お前何を目指しとんねんみたいな(笑)
日野 いやあ、でも化粧してる姿も可愛かったですよ。
SUZUKA いつからか、リーダーズとして生きていくにあたって、もっとなんか「素」でいたいなあって気持ちからだんだんメイクもしなくなってきましたね。可愛くなりたい時期、あるじゃないですか。それを通り越してるんですよ(笑) いや、でも可愛くなりたいよ? 好きな人ができたらね。
日野 ひゅぅー、可愛いねえ。可愛いねえ!笑 SUZUKAちゃんだったんですよ本当に。危なかったんですよガチ恋になって。
SUZUKA いいんやで。好きになっても。
日野 いやぁ、そう言われるとほんとにヤバいんです(笑) うちがどうにかなる前に逃げてくださいね(笑)
大坪 本当にストーカーになっちゃうかもね。ネトストじゃ終わらないかも(笑)
日野 帰りは絶対にタクシーで帰ってください(笑)
SUZUKA 領収書切っとくわ。日野あみさんの経費で。
日野 全然出します!笑
椋本 本当に出しそうだよ(笑)
SUZUKA すごいねえ。ぞっこんするとなったらぞっこんするタイプやね。
日野 今のところストーカーしかけたのはリーダーズさんくらいですね。
SUZUKA あ、ほんま? それはええことや(笑)
椋本 ストーカーって怖いですよねえ。
日野 なに、しみじみと(笑)
SUZUKA ストーカーとかされたことあります?(大坪ケムタさんに向かって) 無いかぁ(笑)
大坪 無いでしょ(笑) 男はあんまり無いと思いますよ。
SUZUKA そうですよね(笑) 今日ここに来てる男の人たちも、、、絶対無い!!笑
(拍手)
SUZUKA 見る限り、絶対無い。小刻みに「うんうん」言うてる。自分がどれくらいのレベルか分かってるいうことやな(笑) でも皆さん、私たちより年上やし、人生の先輩やからね。若いワシらを観に来てるって、面白いなぁ。嬉しいなぁ。それが、あなたたちの「楽しいこと」であるというね(笑) その「楽しいこと」になれてるのが嬉しいです。
大坪 自分たちのしゃべりを観に来てるんだもんね。普段のパフォーマンスだと違うわけじゃないですか。一番自信を持って見せている部分で。しゃべりだけっていうのは自分の中での構えとかも違うわけですか?
SUZUKA そうですねえ。もっとしゃべる仕事したいですねえ。
椋本 ずっと楽屋でウズウズされてましたもん(笑)
SUZUKA 早くしゃべりたいってなってた(笑)
日野 で、たまに歌い出すんですよ。たまに歌い出して急に止まるんですよ(笑)
(歌ってー!)
SUZUKA 歌う? 何歌おうかな。藤圭子さん歌います。
(※「圭子の夢は夜ひらく」を熱唱し、会場から拍手)
SUZUKA 圭子さんはかっけえ。
大坪 知ってますか?
日野 知らないです。今の曲はSUZUKAちゃんの曲(笑)
SUZUKA 私たちの曲で「毒花」っていうのがあるんですけど、それがちょっと藤圭子さんを意識している曲です。歌詞の「悪い花」とか。知ってました皆さん?
(((うん)))
日野 ちょっと、今皆さん絶対適当に「うん」って言ったでしょ(笑) いま全員敵なんで(笑)
SUZUKA なかなかこんな熱いのは、初めてですねえ。
日野 ほんとに、ライトな「好き」じゃないんで。Twitterとかで好き好き言ってますけど、ライトな「好き」じゃないんで申し訳なくなってくるんですよ。「こんなに好きって言っていいのかな? ごめんなさいぃぃ」みたいな。
SUZUKA いやあ、嬉しい限りですよ。
日野 職権濫用なんですよ完全に。
SUZUKA しょっけんらんよう?
日野 あ、「しょっけん」て食べ物の券じゃないですよ(笑)
SUZUKA え? どういうこと?
大坪 職業の「職」に、権利の「権」。
日野 自分がtipToe.というアイドルの一人として、リーダーズさんと対バンしようとするような意地汚い奴なんですわ(笑)
SUZUKA いや、好きを伝えるのはほんまに良いこと。めっちゃ分かる。私も「好き」とか伝えざるを得ない。なかなか気付いてもらえないときもありますけど。「伝える」ってまあまあしんどくないですか? 良い意味で。体力使いません?
日野 使う使う。
SUZUKA そう。体力を使ってくれてると思ったらめっちゃ嬉しいですよねえ。体力を使うその気持ちというか労力というか。
大坪 たぶん、これ終わったあとヘトヘトですよ。
日野 これから物販できるかなぁ(笑)
椋本 今日は帰る?笑
日野 早く寝ます(笑)
大坪 そんなお二方ですけれども、今度、対バンがありますね。
日野 とても楽しみー。対バンが決まってから、めちゃめちゃ楽しみにしてて。いま隣に居るのがちょっとおかしいんですけど(笑) 今日はSUZUKAちゃんだけなんですけど、ライブでは皆さんと一緒だし、リーダーズさんのライブを観られるので楽しみです。
SUZUKA 皆さん来てくださいね。
(拍手)
SUZUKA この日にしか観られない、リーダーズと日野あみさんだったりとかもね。
日野 おやおやおや。
(おおおおお~!)
SUZUKA あるかもしれない(笑)
日野 ウエディングドレス着ていいですか?笑
SUZUKA おかしいでしょ(笑)
日野 あ、最後にいいですか?
SUZUKA はい。
日野 急に普通の質問なんですけど。
SUZUKA はい。
日野 「エンドレス青春」をやり始めたのって、どうしてなんですか?
SUZUKA あー、なんでやんなあ。
日野 あれもメンバーからの提案なんですか?
SUZUKA メンバー発ですねえ。自分たちって何を伝えたいんだっけ?ってことを話したんですよ。「青春はいつだって味わえるんだよ。オッサンになっても今を全力で生きれば、楽しめばいいんだよ」っていうことを伝えたい。やけど、「学生のエネルギーとか可能性の無限大さ」というのも、ライブで歌や踊りを通じて伝えたい。じゃあ、どっちを伝えたいのかってなったときに、どっちもやなって結論になって。どっちも言葉で表現するときに、くどくど説明するのも面倒くさいから、それらをひっくるめた言葉を作れそうじゃないかという話をして、「エンドレス青春」という言葉が生まれたんです。そういう由来があって、ライブで毎回おじさんたちの前でやることもあるし。おっさんの前でも。オッサンの前でも!(笑)
日野 どんどんデカくなってる。
SUZUKA もちろん、若い子の前でもやるし。女性の方が多いときでもやりますし。だいたい、オッサンってねえ、あ、オッサンって呼び方は嬉しい?
(拍手)
SUZUKA あ、嬉しいですよねぇ(笑) オッサン!!!
(((イェーイ!!!!!!!)))
SUZUKA めっちゃ喜んでるやん(笑)
日野 いま、オッサンじゃない人も「うぇーい」ってやってましたよ。
SUZUKA ちょっとした文化祭とかに出させてもらうときは、言うて私は17歳の高校三年生やけど、全然大学生の前とかでもやるんですけど。その方たちには「学生って可能性が無限大なんですよ。時代を作っていこうぜ」みたいな生意気なことを言って、それで、オッサンの前ではエンドレス青春。いつでも味わえるんだよっていう希望を持ってもらって。そんな感じですかね。
日野 噛み締めました!笑 いっぱい良いお話聞けました。
大坪 さあ、あらためてSUZUKAさんとお話ししていかがでしたか?
日野 大興奮でした。
(拍手)
日野 10月1日もライブでご一緒できるので楽しみです。申し訳ねえ。今日、真叶ちゃん全然しゃべってないなあ(笑)
大坪 今日はそういう回でしたからね。
椋本 今日あみがしゃべんなくてどうすんの(笑)
日野 完全に聞き役に回ってたもんねえ。
椋本 面白かったです。「青春」っていう同じテーマでも全然違うなあと。
日野 表現の形は全然違うんですけど、同じ「青春」っていう言葉で活動できて嬉しいなって思います。うふふ♪
大坪 SUZUKAさんは今日はいかがでしたか。
SUZUKA いやあ、こうやってしゃべれるの嬉しいです。今日もただただ褒められて、照れるなぁみたいな(笑) 頑張って自分たちの魅力を伝えようと思って伝えられましたし。初めて観る人も多いと思うんで、ライブに来ていただいて一緒に手を上げて、声出して、心がブワァーってならせる自信があるので。来てください。今日は日野あみちゃんがただただ褒めてくれて、きゃわいかった♪笑 キャワー!って感じです。ありがとうございます。
(拍手)

******* 

  以上、SUZUKAさんが登壇されたパートの記録でした。文字にすると、すごく絶妙な間を伝えるのが難しくなるのが悔しいのですが、当日の愉快な雰囲気が伝わっていると幸いです。 

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