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おやホロのアイドルとしての自意識を垣間見る 11月15日(日) ロフトフェス@CLUB TITTA' 川崎(宮崎吐夢、a flood of circle、BILLIE IDLE、チャラン・ポ・ランタン神聖かまってちゃん、おやすみホログラム、大槻ケンヂ、有頂天、ニューロティカ、BELLRING少女ハート)

 ロフトプロジェクト主催のロフトフェスに行ってきました。記事のタイトルにも書いた通り、この日の出演者はかなり豪華! 途中、2階のステージでやっている吉田豪さんと出演者とのトークを聴いたりもしていたので、全てのライブを観たわけではありませんが、おやホロちゃんを中心に、観た順にレポートをしたいと思います。

 私が観たのはBILLIE IDLEからでした。彼女たちのライブを観るのは初めてでした。「Not idol」を掲げているだけあって、衣装はいわゆるアイドルらしいものとは一線を画しています。おやすみホログラム吉田豪さんのトークイベントが控えていたので、途中までしか観られませんでしたが、音楽的には、POLYSICSのような匂いのするアイドルらしからぬ感じでした。これが非常にクールで、心をわしづかみにされました。メンバーの中だとヤスイさんのちょっと低い声がアイドルっぽくなくて、そこが良かったです。でもやっぱり、ウイぽんことファーストサマーウイカさんと、ヒラノノゾミさんの見せ方が圧倒的に巧かった。最近のおやホロを見ていても思いますが、ライブの出来は場数で決まるということをこれでもかと突き付けてくるパフォーマンスでした。途中でおやホロのトークを見に行くのが惜しまれるほどでした。音源を手に入れなければ!

ROCK

ROCK"N"ROLL IDLE

IDLE GOSSIP

IDLE GOSSIP

 続いて見たのは、吉田豪さんの雑談天国。16時ころからおやすみホログラムの出番でした。おやホロちゃんのまとまったトークが生で聴けるのは貴重なので、BILLIE IDLEのライブ観覧を泣く泣く切り上げて観ました。
 このトーク、メチャクチャ面白かったです。様々なシーンの中で、数々の面白現場・熱い現場を目撃してきた吉田豪さんだからこそ、冷静かつ大胆に切り込めるトークだったと思います。以下、ざっくりとした要約的な形で記録をしたためます。(※正確な記憶ではありませんので了承ください。問題があれば対応します。)

吉田豪氏から「トークは苦手なのか」「固くなっているよ」と言われて
八「私たち、本当にトークがダメで、ツイッターとかでディスられたりすることもあるんです」
カ「けっこうひどいこと言われます」
豪「ライブはあんなに良くなってるのに?」
カ「ライブは奇声を発して誤魔化せるんですけど、トークではそれがきかないんで……」

豪「最初の頃ってかなりスリリングな感じでしたよね。メンバーが次々解雇されたり。当時、そのことをどのように受け止めていたんですか?」
八「私は入って間もなかったので……。」
カ「酒飲んでました。」

豪「自分たちはアイドルだと思ってる?」
八「片足はアイドルです。もう一方で身をずらしている感じです」
豪「アイドルとして心がけていることはある?」
八「名乗りを上げることですね。アイドルだと名乗る」
カ「アイドルを名乗っちゃえばもう『アイドル』なんですよ。今の時代は」
豪「それは分かります」

豪「モチベーションが上がってきたきっかけとかはあるんですか?」
カ「う~ん……。……。……。あれ、何の話でしたっけ?」

豪「アイドルのライブって、縛りが厳しいよね。リフトもモッシュも禁止とか。TIFを見てると、普段現場を盛り上げているアイドルたちが全然呼ばれていない」
八「おやホロのライブは、あんまりこれはダメ、あれはダメって言っていないんです。でも、復活ができないような怪我人が出てしまうことはなくやれてます。」
カ「だからTIF呼ばれないのかな~。呼びたくなったら呼んでくださーい」

八月ちゃんが言うように、おやホロちゃんたちは、片足はアイドルという意識で活動しているのだということは、これまでのステージなどからだいたい伝わってきていたように思います。私は完全に「ロックシンガー」のつもりで彼女たちを見ていますし。いかに、ベタなアイドルのあり方から「身をずらす」のか。そうした意識を八月ちゃんの口から聞くことができて、非常に頼もしい気持ちになりました。「突発性アイドル症候群」という看板とは裏腹に、周到に考えながら「八月ちゃん」という作品を作り上げているんだなあ。


 トークの後は、チャラン・ポ・ランタンのライブ。こちらも初めてのライブでした。「スーダラ節」のPVが大好きで何度も見ていたのですが、ようやく生で本人たちを観られました。お姉ちゃんがたくさん喋って、妹はほぼ歌に徹するというバランスが良かったです。それにしても、あのアコーディオンの演奏には惚れ惚れしてしまいますね。最後は静止画ならいくらでも撮っていいタイムに。観客のいるフロアに下りてきて、間近で歌ってくれる姿に感激しました。

 ついに、おやすみホログラムのステージに。彼女たちにとって過去最大規模の会場です。セトリは先日ブクガと対バンした時と同じでした。あの日のライブは、ロフトフェスに向けたものだったのかなと思ったり。あの、楽曲をじっくり聴かせる感じは、客を暴れさせてお茶を濁すという手が通じにくい、アウェーの場を意識したものだったのかもしれません。それが功を奏してか、この日のライブはいつも以上にすごく良かったと思いました。おやホロは、大きな箱の良い音響にすごく向いてる!! 初めて見るお客さんたちにも響いていますように。
ただ残念なことに、やはり、オタの暴れっぷりが酷すぎたせいで、バンギャのお姉さま方に相当顔をしかめられてしまっている場面が何度かあったので、少しだけひやひやしました。土足が髪にぶつかってきたら、嫌ですもの。
 この日のハイライトは、動きすぎてヘバってしまったカナミルと、「誰かの庭」の時に長渕風の「せいっ! せいっ!」コールを突如始めた八月ちゃんですね。八月ちゃんのおバカ可愛い振る舞いには、毎度のこと心洗われます。

https://twitter.com/nono_nonononm/status/665976568884260865

https://twitter.com/nono_nonononm/status/665977068266455040



 以上、おやホロ中心のレポでした。

おやすみホログラム

おやすみホログラム