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アイドル、団結の時代 11月25日(土)@東京キネマ倶楽部 PERFECT MUSIC presents PERFECTION!(ヤなことそっとミュート、春ねむり、おやすみホログラム、MIGMA SHELTER、Alloy、ぱいぱいでか美、絵恋ちゃん、DJギズモ(篠崎こころ)、校庭カメラガールドライ、恋汐りんご、陽気なゴッドサマーズ(LIVE ver)、七星ぐみ feat.環七ΣDM、MC 望月みゆ)

 PERFECT MUSICに所属している、あるいはエージェント契約を結んでいる女性アーティストが一堂に会したイベント、PERFECT MUSIC presents PERFECTION!に行ってきました。こういったイベントの良いところは、普段なかなかライブを観る機会のない演者さんのパフォーマンスを観られるところですね。また、自分の応援しているユニットの曲を大勢の人に聴いてもらえるのも非常にうれしい。足繁くライブに来ずとも、音源が出た時に買ってくれるようなファンが増えるだけでも素晴らしいことだと思います。

 私は当日、少し遅れて会場につきましたが、だいたいの出演者のパフォーマンスは観ることができました。バチバチと競い合うというような雰囲気ではなく(腹の内では、他の出演者と張り合いながら少しでも良いパフォーマンスをしようとする気持ちも多かれ少なかれあるのだとは思いますが)、みんなでシーンを盛り上げていこうとするような幸福でポジティブなムードに充たされていたように感じられました。昨今はアイドル業を畳み始める事務所やユニットが後を絶ちません。一人勝ちを収めることができているのは、巨大な資本を投下し、複数の大人数グループを人海戦術的に運営している某界隈くらいでしょうか。そんな中で、団結してシーンを作り出したり維持したりする方向に向かうのは、当然の帰結なのかもしれません。

 例えば、渡辺淳之介氏が率いるWACKは、いち早く「事務所担当」を生み出すべく動き出していたように思えます。合同オーディションを開催し、すでにデビューしているメンバーにもペナルティが課せられうるルールを敷き、メンバーの移籍やシャッフルユニットを積極的に進める仕掛けによって、すでに一定数の「事務所担当」ファンが存在し始めています。ネットの生中継やドキュメンタリーを併用しながら、現メンバーと未来の新メンバーの両方に感情移入できるような仕組みを作ったのは、さすがとしか言いようのない渡辺氏の手腕の賜物でしょう。そして現在は、個と個、グループとグループの競争というよりは、一緒に繁栄を目指すファミリーが形成されつつあるようです。

 PERFECT MUSICが事務所担当を作ろうとしているかと言えば、そんなことはあまり無いように見えますが、いずれにせよこれからはアイドルが団結してサバイヴしていかなくてはいけない時代に突入しているのかもしれないと思いました。「戦国時代」と呼ばれていた時代は、そのネーミングとは裏腹に実は穏やかな時代だったのかもしれません。せっかく事務所メイトみたいなものが生まれているのだから、おやホロがやっているブートバザーも、他ユニットを巻き込んで、もう少し大きめのハコでやったら面白いんだろうなあ、とか妄想したりしています。

 

 さて、この日のライブに話を戻しますと、みなさん本当にかっこよくて可愛くて、歌声も素晴らしかったです。初めて観た校庭カメラガールドライは最初は緊張していたのか動きが硬い印象だったけど、温まっていくにつれてとてもカッコよくなっていきました。MCの時とのギャップもチャームポイントでした。

 その他に、初めて観た人の中だと、春ねむりさんも個性的なパフォーマンスをしていました。ロックにかける熱い思いをMCの中でたびたび宣言するんですけど、御託はいらないから歌いなさいな、と言いたくなる。はっきり言って少し矛盾していて、「あなたがそこまで熱く打ち込んでいる音楽でもって、それを伝えて見せてよ」とか「ライブの合間に長々とした解説が必要なのがロックンロールなのですか?」って言いたくなるんですけど、あんまり熱く語りかけてくるので、だんだん情にほだされていく自分がいました(笑) これはこれで魅力なのかも。しかし、曲の途中で歌うのを止めて、観客を煽る場面がありましたが、それはさすがにテンポ悪くない?と思ってしまいました。そんなにレスポンスが欲しいんなら、相応の歌声とパフォーマンスでもってフロアを温めてみせればいいだけなのではないか、と。本人の気概とか歌声は素敵だと思うので、応援しています! フジファブリックの歌詞を本歌取りしている曲があったりして、とても良かったです。

 MIGMA SHELTERを観たのは3回目くらいでしたが、こちらも素晴らしかった。しかも、ライブ中にリーダーとサブリーダーの発表もあったりして、盛り上がっていました。ノンストップのライブがすごくカッコいいい。私は青の子が好きかもしれません。途中で祭囃子っぽくなる曲がやっぱり好きです。

 続いておやすみホログラムが登場。久しくこんな機会はなかったんじゃないかというくらいの大人数の前でライブをしました。オガワさんはPA席で、八月ちゃんとカナミルの二人だけがステージに登場しました。やっぱり彼女たちは大きなステージでこそ輝きますね。ハコや集客の規模に合わせて、パフォーマンスのスケールも変化して、会場全体にそれをしっかり届けることのできる力がある。先日行われた爆音試聴会の第1夜でサナダさんが、「あの二人は予定調和を超えたものを出してくる」ということをおっしゃっていましたが、それを肌で感じた気がしました。カナミルの会場への目くばせのタイミングとかも絶妙だったし、八月ちゃんの良い意味で普段のペースを崩さない姿もすごく良かったです。

光をいっぱい浴びながら歌い上げるカナミルのカッコよさ!

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彼女は見せ場を作る天才ですね

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もちろん八月ちゃんも良かったですよ!

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 「ニューロマンサー」の時の会場の盛り上がりがやっぱりすごくて、この曲は浸透しているのだなと、嬉しい気持ちになりました。さすが、いつの間にか再生回数が12万回を超えているだけある。


【MV】おやすみホログラム「ニューロマンサー」/OYASUMI HOLOGRAM [Neuromancer]

 

 いろんな方々のライブが観られて本当に良いイベントでした。鶯谷へライブを観に行くのは初めてだったので、その辺も含めて楽しい一日となりました!