もしもし、そこの読者さま

ライブアイドルのライブレポ、Sexyzoneのライブレポ、映画・舞台・本などの感想などなど

運動不足をどうにかしたいが、風が強い日は気が進まない

 在宅勤務をするようになって1ヶ月近くが過ぎた。世の中が大変なことになり、自分の職場がどういう方針を固めるのかハラハラしていたけれど、4月の第1週目のうちに非常にすんなりと出勤停止の意向を固めてくれたように思う。ラッキーだった。それでも在宅勤務のための準備はかなりギリギリだったので、うちよりももっと判断が遅かった組織に勤めている人々の苦労はいかほどだっただろうかと想像すると恐ろしい。
 人々がみんな余裕を無くしているような最近の雰囲気はなんだか嫌で、家ではラジオなどを聞きながら仕事をしている。あとは音楽。おやすみホログラム新しい学校のリーダーズ、FINAL SPANK HAPPY、柴田聡子さんの音楽をたくさん聴いている。耳が幸福になる。ワイドショーをおとなしく観たり聞き流したりしていられる人は偉いなと思う。

 とにかく毎日粛々とお仕事をこなして、なるべく国に面倒を見てもらわなくても済むように、本当にピンチな人たちが各種の支援を受けられるように、静かに暮らしている。そういう意味で、しっかり貯金をしておいてよかったなあ、などとしみじみ思う。また、ただちに給与がストップすることのない職業に就けている自分の幸運も身にしみて感じている。

 最近の楽しみは食事と、勤務終了後の映画・読書タイムくらい。あとはテレビゲームも少々。自分が観たり読んだり聴いたりしたものを記録しておきたい。 

 

東京スパイス番長『インドよ!』 マイルスタッフ(インプレス

  日印混合料理集団「スパイス番長」の4人によるインドにまつわるエッセイ集(と呼んでいいはず)。彼らが撮影した写真がフルカラーで豊富に載っていて、それもまた良い。優れた紀行文であり、エッセイ。

  

 panpanya『おむすびの転がる町』白泉社

 panpanyaさんはコンスタントに短編集を出されていてすごい。相変わらず、理屈っぽい登場人物が、ヘンテコな世界に誘われていくというファンタジーが描かれている。トリップ感覚が気持ちよくて、「これこれ!」って感じ。 

おむすびの転がる町

おむすびの転がる町

  • 作者:panpanya
  • 発売日: 2020/03/31
  • メディア: コミック
 

 

 和田ラジヲ和田ラジヲ火の鳥』マイクロマガジン

  火の鳥でギャグ漫画をやってみた怪作。それぞれの作品は短くて、一話完結のショートショート詰め合わせである。それでいて、スター・システム採用していたりもして、手塚リスペクトを感じさせる。火の鳥を拾って家で飼う話が好き。

和田ラヂヲの火の鳥 (TCコミックス)

和田ラヂヲの火の鳥 (TCコミックス)

 

 

黒澤明作品

  観たいと思いながらも、ずっと先送りしてしまっていた名作を観るチャンスだと思い視聴。「七人の侍」も「椿三十郎」もどちらも非常に面白かった。20代の時に、「七人の侍」をSFアニメに仕立て上げた「SAMURAI7」という作品が大好きで夢中で観ていたのだが、あの作品がどれだけ原作愛に溢れていたかの答え合わせをすることができた。 

七人の侍

七人の侍

  • 発売日: 2015/04/22
  • メディア: Prime Video
 

  

椿三十郎

椿三十郎

  • 発売日: 2015/04/22
  • メディア: Prime Video
 

 

 スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け

  この作品だけ劇場で観そびれていたので視聴。唐突なラスボスの登場に唖然とした。「そいつを登場させる必要はあったのか?」という感想しか抱けなかった。ストーリーも、別にスターウォーズの世界観を使わなくても成立しそうな、凡庸な革命の物語だったので悲しくなった。エピソード1~3の方がはるかに面白かったと思う。

 

ファンタスティック・ビースト

 シリーズ2作品を一気に観た。ハリー・ポッターシリーズの外伝的作品で、若きダンブルドアも登場する。人をわくわくさせるのが巧いなあと素直に感心するしかなかった。そして、このシリーズを観てあらためて、NARUTOハリー・ポッターの類似性について思いを馳せてしまった。どちらも素晴らしい継承の物語。

 

ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅(字幕版)

ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅(字幕版)

  • 発売日: 2017/02/17
  • メディア: Prime Video
 

 

ベイビー・ドライバー

 テンポの良い素晴らしい映画だった。主人公の枷となる悪人達の退場の仕方も痛快。音楽も素晴らしい。ヒロインもかわいい。悪いところの見当たらない映画。監督は、スコットピルグリムの人だったのを知り、できの良さに納得した。 

ベイビー・ドライバー (字幕版)

ベイビー・ドライバー (字幕版)

  • 発売日: 2017/11/10
  • メディア: Prime Video
 

   

 『仁王2』

  ダークソウルシリーズの影響を受けつつ、それをうまく和風に昇華させた秀作。キャラクリエイトだけでも楽しい。実在の人物の顔を大抵作ることができてしまう。ゲームバランスもちょうど良くて、操作性も良くてとても面白かった。豊臣秀吉が、実は2人組のユニットであったという設定も面白い。そして、藤吉郎役を竹中直人氏が演じているのにびっくりした。マジもんの大河ドラマ俳優! ただし、演技は微妙だった。女優の波瑠さんも出ていて、こちらは素晴らしい演技だった。全く違和感無し。こんなに巧い女優さんだったのかと感動すら覚えた。

仁王2

仁王2

  • 発売日: 2020/03/12
  • メディア: Video Game
 

   

 ファイナルファンタジーⅦリメイク

 小学生の時分に夢中になって遊んだ作品が美しく蘇った。ただ単に映像を美しくして作り直しただけでなく、物語的に冒険をしているところも良かった。原作と大きく異なる点は、「運命」からの逸脱を修正しようとしてくる謎の敵が出てくるところ。こいつを倒し、物語が未知の領域に突入してくところで今回のリメイクはいったん終わる。この「運命」が原作のことを表しているのかどうかでネット上では物議を醸していた。エアリス死亡を回避する物語になっていくのではないかという声も聞かれているようだけど、そんなに単純な話ではないと思う。おそらく、マルチエンディングを導入するための伏線ではないだろうかと私は考えている。だから、原作通りにこの先の物語を楽しみたい人の期待が裏切られることはないはず。クリア後にチャプターセレクトができるようになるのも、その布石だと思われる。

 私が気になるのは今後のゲームシステムがどうなるかという点。移動の形式はこのままでいくのだろうか? 今作はミッドガル脱出まででお話が終わるからこそ、あの形式でゲームをデザインできたのだと思う。しかし、原作では、ミッドガル脱出後にはワールドマップへと旅立っていくことになる。その解放感の演出が原作ではとても良く効いていた。それをリメイクではどうするのだろう。FFシリーズは、ワールドマップをシンボルが歩き回るという形を、FFⅩで捨てている。その流れを踏襲しそうだけど、そうすれば冒険のワクワクを感じる「地図を歩く経験」は失われる。現実ではあり得ない移動の形であった(町と人間が同じ大きさで描かれていた)が、あの現実味のない、地図を歩く経験ができるタイプのRPGを私は愛していた。次作がとても楽しみである。

ファイナルファンタジーVII リメイク - PS4

ファイナルファンタジーVII リメイク - PS4

  • 発売日: 2020/04/10
  • メディア: Video Game
 

 

 十三機兵防衛圏

  ヴァニラウェアのゲームを初体験した。このゲームが口コミでじわじわと評価を高めてヒットしていたことは知っていたが、じっくり遊ぶ時間がとれないと思って手を出さずにいた。この時期に遊べて本当に良かったと思えるくらい素晴らしい作品だった。いろいろなSF作品の影響が垣間見られて、それを特に隠すこともなく堂々とオマージュを捧げていて、遊んでいて気持ちが良かった。錯時法の使い方が抜群に上手で、物語と世界観が同時にちょっとずつ明らかになっていき、続きが気になってやめどきを失ってしまうタイプのゲーム。海外ドラマ的な引っ張る技術も密輸されている感じがして、それがまた良かった。それから、キャラクターデザインが素晴らしい。久しぶりに、好きになれるキャラクターにたくさん出会えた。

十三機兵防衛圏 - PS4

十三機兵防衛圏 - PS4

  • 発売日: 2019/11/28
  • メディア: Video Game
 

 

柴田聡子「涙」 「後悔」

 この2曲が本当に好きで、毎日聴いている。言葉の意外なつなげ方が心地よい。楽しい驚きがある。そしてメロディはジンとくる。言葉とメロディがそれぞれ違う仕事をしている瞬間があって、聴き手を作品の世界に引き込んでくる。これは歌詞を持つ音楽にしかできない芸当だと思う。


柴田聡子「涙」(Official Video)


柴田聡子「後悔」(Official Video )

 

おやすみホログラム「note」「colors」

 おやすみホログラムの音楽は私にとって生活の一部であり、人生の一部である。この2曲は特に大好きな曲。喪失との向き合い方について考えさせられる。私が喪失してきたものに思いを馳せるスイッチを押される。


【LIVE】おやすみホログラム「note」(2019.8.10 渋谷WWWX)


【MV】おやすみホログラム「colors」 / OYASUMI HOLOGRAM [colors]