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新しいおやホロの形 2021年2月24日(水)SICK×IDOLS×SICK -Shibuya War- (めろん畑a go go、疾風LITTLE GORILLA、なんちゃらアイドル、おやすみホログラム)@渋谷duo MUSIC EXCHANGE

 めろん畑a go goさん主催のライブ「SICK×IDOLS×SICK -Shibuya War-」に行ってきました。おやすみホログラム以外の出演者の皆さんのライブを生で観るのは初めてでした。おやホロ新体制をアコースティック以外の形態で観るのも、私にとっては初めてだったので、実質みんな”初”だったと言ってもよいかもしれません。

 オープニングアクトは疾風LITTLE GORILLAさん。衣装がシュール過ぎてびっくりしました。懐かしい曲をいくつか歌っていたのですが、国本武春が聴けるとは思わなかった。『くまのプー太郎』直撃世代なので、非常に胸熱でした。それにしても、こんなに「前座」らしい「前座」を立てるとはさすがGollipop Recordさん。

 2組目に登場したのはなんちゃらアイドルさん。ずっとライブを観てみたかったお二人だったので、初めて観ることができてとても嬉しかったです。二人とも、ものすごく可愛い。歌も上手で、ふとした時の仕草もすべてかわいい。そして曲も良かった。90年代スピリットが宿っている感じの楽曲たち。オープニングの疾風LITTLE GORILLAさんは80年代的なポエジーを表現していたので、流れとして非常に美しく感じました。CDが欲しくなりました。この日は時間が無くて、終演後にすぐに帰ってしまったので、次の機会にはなんちゃらアイドルさんの物販に必ず立ち寄りたい。

 3組目はおやすみホログラム。カナミルさんとオガワさんの二人で出演。トラックを流して、オガワさんのギターも入るという形。この新体制がすごく良い!! カナミルさんの歌声が相変わらず素晴らしかった。みずみずしい。「fairytale」が一曲目だったのですが、ほんのりスーパーカー風味。その後は「そんな光」などの既存曲のほかに、カナミルさん作詞の新曲「亜空間」なども披露。「亜空間」の詞も曲も大好きなのでめちゃくちゃ嬉しかった。ところで、「そんな光」を聴いていると、やっぱり最後のところでもう一つのパートの声が欲しくなってしまいます。脳内で補完しながら、ほんの一瞬だけ心が2019年にタイムスリップしました。

 MCを挟んだのちのラスト2曲は「drifter」と「ニューロマンサー」。「drifter」が激変していてかなりびっくりしました。「ニューロマンサー」もだいぶ変化していたけれど、イントロのギターのメロディですぐに気づくことができました。2曲ともおやすみホログラムの代表曲と言って差し支えない曲なわけですが、ボーカルの声をじっくり聴きやすいアレンジで聴いてみると、改めて詞と曲の素晴らしさを確認できたような気がしました。「ニューロマンサー」の「ラタ トゥタ・・・」のくだりが大好きなんですけど、やっぱり美しい。

カナミルさんのバンドセットもまた観たくなりました


20190501 おやすみホログラム(カナミルソロバンドセット) LIVE AT LOFT [FULL]

 

 

 トリを飾ったのはめろん畑a go goさん。おやホロのラストの「ニューロマンサー」があまりにも良すぎたので、どんな気持ちで聴こうかなと思っていましたが、見事なパフォーマンスを前にして、強制的に気持ちが切り替わりました。The Grateful a MogAAAzリーダーも兼任されている、知世千世さんがすごく良かった。目が離せなくなってしまう。動きに無駄がなくて、照明が暗いときのシルエットの動きまで洗練されていた。振付を担当されていることもあってか、レベルの違うことをやってのけている瞬間を何度も目にすることができて非常にかっこよかったです。もちろん他のメンバーさんにもそれぞれに華があって、こりゃ何度も足を運んで、それぞれのすごいところを見つけたくなっちゃうなという気持ちに。ツアーファイナルの会場やファンクラブ始動の告知もされていて、メンバーもファンの皆さんも幸福そうでした。

 素晴らしいブッキングをしてくださっためろん畑a go goさん、運営の皆さま、本当にありがとうございました。

 

 一生懸命歌い上げていたカナミルさん

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やっぱトークイベントが好きだ! 2021年2月10日(水) 徹底討論 実話超タブーvol.5(キーボー 、名波みやび、 皆野うさこ、 キャンディ山内)@AKIBA COLORS

 Gollipop Record主催のトークイベント「実話超タブーvol.5」を観覧してきました。恐縮ながらGollipop Recordに所属するユニットのライブには一度も足を運んだことがなく、初めて彼女たちの姿を観るのがトークイベントという、イレギュラーな初体験になりました。
 元々、めろん畑a go goの名前だけは数年前から知っていました。それから時が経ち、初めて楽曲を聴いたのは去年(2020年)のことで、飲み屋さんで人に薦められて聴きました。私がよく行くバーで、ある日たまたま、ママと常連さんとアイドルの話になり、私はおやすみホログラムがとても好きだということを話しました。すると、別の方が「じゃあ、この子たちも好きになるかもしれない」と言い、ママに頼んで店内でPVを流してくれたのでした(※このお店には大きなモニターがあり、メタル好きの常連のおじさんたちがよくリクエストして、曲をかけている。あとはママの好む洋楽がほとんど。アイドルのお話をして以降は、私が来ると、ときどき気を利かせておやホロをかけてくださるようにもなりました笑)。


めろん畑a go go『無敵のIDOL』MV

 The Grateful a MogAAAzの曲も含めて何曲か聴かせてもらって「確かにこれは素敵だ!」と思い、徐々に関心が高まっていったものの、コロナ禍もあってなかなかライブに足を運べずにいました。そんな折に、The Grateful a MogAAAzに新メンバーが加入するという報を目にして、これはご新規チャンスとばかりに今回のトークイベントに飛びついてみました。


 およそ二時間少々のイベントでしたが、濃密な時間を過ごすことができました。体感的には四時間分くらいの話を聞いていたかのような充実感がありました。表現活動をしている人の頭の中を垣間見ること、その人たちが「栄養」としてきた先行する作品群にまつわるお話を聞くことなどが大好物なので、じっと聞き入ってしまいました。

 この日は、進行を代表の木下盛隆氏が務め、登壇者としてThe Grateful a MogAAAzから名波みやび、皆野うさこ、キャンディ山内の3名を迎えてのトークイベントとなりました。皆野うさこさんとキャンディ山内さんは新メンバー。テーマは「地下アイドルになってみた」。加入したてホヤホヤのアイドルさんの肉声を聞くことができるのは非常に貴重なので、開演前から期待が高まりました。
 イベント序盤は、アイドルになってみての所感、なぜアイドルになろうと思ったのか、自身がかつて好きだったアイドルは何か、といったことを各々が語っていく流れとなりました。「前世」がある人と無い人、お手伝い期間を経てから加入した人とそうではない人、それぞれの経緯とモチベーションを聞くことができました。以下に各メンバーさんの印象と感想を簡単に書きとめておきます。
 キャンディ山内さんの異質さは、とりわけて良かった。どこか別のユニットで活動していたという経歴も全くない、完全な新人さん。お手伝いの期間をほとんど経ずにいきなりモガーズに加入することになったそうなのですが、受け答えのしっかりさと、話題の守備範囲の広さが抜群で、彼女が抜擢されたことに色々と納得。ただ、歌やダンスはからっきしの状態からスタートしているとのこと。落語にたとえるなら前座修行をしないで”二つ目”になったようなものだと思うのですが、一日も早く一座の”真打”になれるように応援したいと思いました。
 皆野うさこさんは、ようやく揃いの衣装に袖を通して活動できる喜びを日々噛み締めているようで、ポジティブでハッピーなオーラを全身にまとっていました。人に幸せや元気を分け与える才能がある方なのだなという感じ。早くライブでのお姿を観てみたいという気持ちが高まりました。カッコいいんだろうなあ。
 名波みやびさんは、お酒がお好きだという話を振られたりもしていましたが、飲酒について大っぴらに語れるアイドルさんは実に尊いと思います。芸能の道を征く人にふさわしい魅力をたくさん持っている人だと思いました。推し箱の話も面白かったし、中盤のカラオケの選曲もすごく良かった!

 さて、メンバーさんそれぞれのお話も面白かったのですが、話が脱線した時の木下氏のお話も非常に熱かったです。作詞の話が特に面白かった。言葉のリズムや流れを大事にしているとのことで、確かにめろん畑a go goの詞を見てみると、七五調がよく見られる。世界観のゆるやかな連関も素晴らしい。他の人には任せたくないとおっしゃるだけのこだわりに満ちています。昭和の漫画のセリフの流れも好きらしく、安彦良和石ノ森章太郎の名前が出たときには深く納得しました。松本零士も好きそう。トチローとかハーロックとか。私もあのころの作品が持っている独特の詩情が非常に好きです。ネタバレの是非をめぐる氏の持論にも同意しかなかったので、木下氏のお話をたっぷり聞きたいという気持ちが終盤は大きくなりました笑

 おやすみホログラムのプロデューサーのオガワさんもそうだけど、自身の擁するアイドルのトークイベントをやろうと考えてくださる人は大抵面白い。そして、そういう人がプロデュースしているアイドルに私は自然と惹かれてしまうのかもしれません。

 以上、感想でした。

 

当日の一コマ。最終的に、会場に来ていた知世千世さん、玖月琴美さんも登壇することに。

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 そして、今日(2月12日)改めてチケットが発売されたこのイベント。めろん畑a go goが、私の大好きなおやすみホログラムと対バンをするではありませんか!! すぐにチケットを押さえてしまいました。この週もその次の週も、仕事が地獄なのですが、これは多少無理をしてでも行きたいと思います。