タルトタタン終了から1年少々。
タルトタタン活動停止から1年とちょっと経ちました。
タルトタタンは私にとって特別なグループの一つで、タルトタタンのライブに行っていなかったらおやホロのことは好きになっていなかったと思うし、DJごいちーのことも知らなかっただろうし、多分このブログ自体始めていなかったと思います。今でもタルトタタンの曲はよく聴いているのですが、やっぱり良い曲がたくさんあるなあと思う日々です。
CDはいまだにレコードショップに置かれているので(たぶん)、入手はできると思いますし、ダウンロード販売もされているかと思いますが(たぶん)、ネット上でフリーで聴ける音源をまとめておきます(含非公式)。
相対性理論を抜けた真部さんと西浦さんによるサウンドプロデュースで華麗にデビューし、最後は全曲ヤマモトショウさんの手による楽曲で構成されたアルバムを出して活動を終えたタルトタタン。解散直前期は間違いなく「地下アイドル」でしたが*1、それまではカテゴライズしづらい不思議なスタンスのユニットでした。はじめは相対性理論を好む音楽ファンを中心に聴かれ、色々なミュージシャンとコラボする中でファン層を拡大していったという感じでしょうか。
今まで出したアルバムに参加していた作詞陣はバラエティ豊かで、矢井田瞳さんや少年ナイフの山野直子さんがいたりして面白いです。田渕ひさ子さんが参加したアルバムもありました。あとは、shiggy jr.の人たちも演奏で参加していた曲や、tofubeatsとか進行方向別通行区分の田中さんが提供した曲もあります。
ボーカルは入れ替わりをくり返して、のべ10名ほど(!)が在籍していました。全部で5枚出したアルバムは、アルバムごとにメンバーが異なります。
タルトタタンのリリースしたアルバムの中でも、1stアルバム『テトラッド』、3rdアルバム『タルトタタン アー オールライト』、4thアルバム『シロ・デューサー』、5thアルバム『Re:10』(※「りりりりりりりりりり」と読みます)は、いずれもコンセプトがかっちりした名盤となっています。また、その他に、南波志帆ちゃんと一緒に「ナンバタタン」名義で『ガールズ・レテル・トーク』というアルバムを出したこともありました。作曲はすべてヤマモトショウさんが手がけ、作詞には大森靖子さん、松永天馬さんなどが参加しています。これも名盤です。
タルトタタンのことを思い出すたびに、もう少しきちんとした運営が付いていれば!と惜しい気持ちになることがありますが、あの運営でなければできなかったブッキングは確実にあると思うし、今はただ残された音源をひたすら愛し続けようという気持ちです。作品に罪無し!
そしてもちろん、タルトタタンのメンバーであった全ての子たちにも限りない応援の気持ちしかありません。
「恋するカレンダー」(作詞・作曲:真部脩一、『テトラッド』より)
相対性理論の雰囲気を色濃く残す曲。相対性理論って「数え歌」的なアプローチが多いですよね。この曲は曜日を順番になぞる歌になっています。
「入り鉄砲に出女」(作詞;西浦謙助、作曲:真部脩一、『テトラッド』より)
相対性理論の雰囲気を色濃く残す曲part2。これも素晴らしい歌詞を持つ曲です。
「シンキング イン ザ レイン」(作詞・作曲:真部脩一、『テトラッド』より)
最後の「片思いは心の遠距離恋愛です」というフレーズがすごく好きです。曲も良いし、現在は声優として活躍している(けものフレンズ!!!!)小野早稀ちゃんの歌声もメチャクチャ曲に合っています。
「ガールズ・レテル・トーク」(作詞;大森靖子、作曲;ヤマモトショウ、『ガールズ・レテル・トーク』より)
南波志帆ちゃんの歌声がめちゃくちゃ良い。歌詞も良い。大森靖子さんの素晴らしいお仕事です。ヤマモトショウさんによるメロディも超素敵です。才能の競演!! 葵ちゃんと優希ちゃんの歌声ももちろん良いです。
【ガールズ・レテル・トーク/ナンバタタン】official PV
「突撃三文ミステリー」(作詞・作曲:ヤマモトショウ、『タルトタタン アー オールライト』より)
ヤマモトショウさんが全曲作曲している3rdアルバムより。曲がとてもカッコよく、ミステリーの名作のタイトルを引用したり文字ったりした歌詞も秀逸です。MVには葵ちゃん、優希ちゃん、ゆりえちゃんの3人が出演していて、サスペンスドラマ風の作りになっています。あと、ヤマモトショウさんが刑事役で出演しています。
「プロ・デューサー」(作詞・作曲:田中、『シロ・デューサー』より)
進行方向別通行区分の田中さんが手がけた曲です。この曲が収録されているアルバムには、ZAZENの吉兼聡さんが演奏で参加していて、その辺りも聴きどころです。葵ちゃん・優希ちゃんが参加した最後の作品でもあります。
「これから」(作詞・作曲:ヤマモトショウ、『Re:10』より)
最後のアルバムも、全曲ヤマモトショウさんが手がけました。「これから」の歌詞には、いかにもヤマモトショウさんらしい可愛さと意地悪さみたいなものが仕込まれていて、大好きな一曲です。この曲もそうですが、最後のアルバム『Re:10』に収められた曲からは、タルトタタンという容れ物そのものへの批評性が感じられる気がします。ヤマモトショウさんならばやりかねない。
現在はDJごいちーとして都内を中心に活躍されている元プリエクごいちーと行った、タルトタタンゆりえちゃんのライブ映像(at 新潟golden pigs)。現存する数少ないライブ映像です。ゆりえちゃんは私が一番好きなメンバーです。そして、ごいちーも大好きです。
ごいちタタン 2015/12/23 Feedback Insanity Vol.38&理想と現実vol.28-ごいちー&はつみ生誕祭-
★flanさんが、タルトタタンの完璧な年表を残されています★
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*1:「ライブ活動を行っており、チェキを演者と撮ることができる権利そのものを直接売買しているアイドル」を「地下アイドル」と定義した場合。【参考】