もしもし、そこの読者さま

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オタク歴の深い部分の扉 part1

 なんとなく、昔親しんできたものたちの記憶を掘り返してみたくなった。今のうちならたくさん思い出せるけど、年を重ねてやがてどんどん忘れてしまうのかと考えたら寂しくなったから。

 幼少期はウルトラマン仮面ライダーガンダムにひとしきり夢中になっていた。とりわけ好きだったのはウルトラマンで、その次はSDガンダムだった。図鑑を何度読み返したか分からない。いま思うと捨てなければよかっためちゃくちゃ面白い本がたくさんあったけれど、どうしようもない。そうした図鑑類は、子ども向けの本にしては文字情報が膨大だったので、そこで活字を読む体力を鍛えられたように思う。 ウルトラマンや怪獣の解剖図みたいなのを見るのが好きだった。ビデオは高くて買ってもらえなかったので、「全話あらすじ」とか怪獣の設定などを熟読して脳内で補完して楽しんだのが懐かしい。世界観とか設定の方に、より強く惹かれるタイプの人間になる萌芽がこの頃からあったのだと思う。

怪獣ウルトラ図鑑[復刻版] (写真で見る世界シリーズ)

怪獣ウルトラ図鑑[復刻版] (写真で見る世界シリーズ)
 

  家でずっと静かに図鑑などを読みふけっている私の姿を見て「こいつは見込みがあるぞ」と思われたのか、あるとき(幼稚園年中くらい?)から父親に毎週末図書館に連れて行かれるようになった。最初は親に言われるがままに『きかんしゃトーマス』の本を一冊と、何か好きな絵本を一冊というような感じで借りて読むようになった。姉も巻き込まれていたけれど、姉は本があまり好きではなく、帰りに買ってもらえるお菓子の方を楽しみにしているようだった。

 小学生になって、自転車にも乗れるようになって行動範囲が広がってからは、誰に言われなくとも勝手に図書館に通うようになっていた。なぜかたまたま手に取った水木しげるの本が面白くて、ある時期は妖怪の本ばかりをけっこう読んでいた気がする。アニメの鬼太郎も幼い頃から観てきていたので、それで読もうと思ったのかもしれない。あれが、アニメを観てから原作に触れるという体験をした最初だったと思う。ねじめ正一とか、灰谷健次郎なども好きだった。 

高円寺純情商店街 (新潮文庫)

高円寺純情商店街 (新潮文庫)

 

  

兎の眼 (角川文庫)

兎の眼 (角川文庫)

 

 

 アニメに関しては、夕方に毎日何かしらのアニメが放映されていたので、幼稚園の頃からそれらはほぼ全部観ていた。タートルズが特に好きだった。『パラソルへんべえ』『ゲンジ通信あげだま』『テッカマンブレード』とかも。『キャッ党忍伝てやんでえ』というアニメがめちゃくちゃ面白くて幼稚園のお友達同士でちょっとしたブームだった。ファミコンソフトも発売されていたのだけど、それの出来もすごく良かった。あと、『あげだま』は、ヒロインの「中の人」がセーラームーンと同じだったので、決め台詞を引用したパロディ場面があったのをいまだに覚えている。もっとも、それを「パロディ」と呼ぶのだと知ったのはだいぶ後のことだったけども。幼いながらに、「へえ、こんな風に似たようなことをやるのか」みたいな気持ちで観ていた。

 夏休みになると、必ず昼間に『少年アシベ』『ウォーリーを探せ』のアニメがやっていたことを覚えている人はいるだろうか。ウォーリーのアニメは途中で絵がストップして、視聴者がウォーリーを探す時間が設けられているのが新鮮だった。


キャッ党忍伝てやんでえ OP Samurai Pizza Cats Opening


ゲンジ通信あげだま ワンダーいぶき登場シーン

 

 戦隊モノも好きだった。最初に観たのは『ターボレンジャー』で、『ファイブマン』『ジェットマン』『ジュウレンジャー』くらいまではかなり熱心に視聴していた。親にヒーローショーに連れて行ってもらったこともあった。一緒に写真を撮ったりできたけど、緊張しすぎて完全に「無」になったのが懐かしい。悪役が客席から子どもを連れて行くくだりが本当に怖くて、かならず会場の外まで逃亡していた。


Kyōryū Sentai Zyuranger Opening

 

 生まれて初めて買ってもらった漫画の単行本は沢田ユキオスーパーマリオくん』(小学館)だった。小学校1年生だった。馬鹿だったので、1巻から読むとかそういう発想が全くなくて、いきなり4巻だけを買ってもらったのだった。多分、親は「本当にいいの?」という確認をしたと思うけど、幼少時から変なところで頑固だったので押し通したような気がする。その後は玉井たけしウルトラ怪獣 かっとびランド』(これもなぜか、いきなり8巻から購入、、、)なども買ってもらった。ジャンプの漫画には疎くて、ドラゴンボールスラムダンクが大人気なのは知っていたけど、それらには興味を持つことはなかった。でもアニメの方は観ていた。

スーパーマリオくん (4) (コロコロドラゴンコミックス)

スーパーマリオくん (4) (コロコロドラゴンコミックス)

 

 テレビゲームも非常に好きだったので、ずいぶんやった。親は勉強がおろそかになるのではとピリピリしていたので、時々すごい怒られたりもしたけど、懲りずに遊び続けていた。ファミコンソフトは『スーパーマリオブラザーズ3』が出たときの衝撃が忘れられない。「え、甲羅を持てるの!?」「空も飛べるの?」「たぬきとかカエルにもなれるなんて、すげえ!」みたいなワクワクがあった。ハンマースーツを着たときにマリオの顔色がなぜかめちゃくちゃ黄土色になることに爆笑した思い出。

 スーパーファミコンのグラフィックに感動したのも昨日のことのように覚えている。最初に買ってもらったソフトは『スーパーワギャンランド』だった。何度遊んだか分からない。『ドラゴンクエストⅤ』にもすごくハマった。ゴレムスの「めいそう」習得でゲームバランスが崩れる。小学校の高学年の時にはプレイステーションが登場した。メモリーカードが手に入りにくい時期があって、遊び始められるようになるまで時間がかかった。オープニングでアニメーションが流れることにとても感動しながら遊んでいた。初めて買ったのは『ロックマン8』。中学受験が終わったときは、『クラッシュバンディクー』をお年玉で買った。 

スーパーワギャンランド

スーパーワギャンランド

  • 発売日: 1991/12/13
  • メディア: Video Game
 

 

ロックマン8 メタルヒーローズ

ロックマン8 メタルヒーローズ

  • 発売日: 1996/12/17
  • メディア: Video Game
 

 

 中学受験で思い出したけど、本当に散々な結果だった。

 電車に乗って京急蒲田駅まで行き、そこから歩いて10分くらいの所に私の通っていた塾はあった。小学4年生の時から通わされた。当時、夕方に再放送されていた『水戸黄門』や『大岡越前』を最後まで観てしまうと塾に遅刻するので、いつも途中で家を出なければならないのが悲しかった。でも、京急蒲田駅のアーケードに建ち並ぶお店を横目で見ながら通う道のりは好きだった。夜遅くまで授業があるときは、コンビニのおにぎりとリプトンのミルクティーを途中のコンビニで買い、休憩時間に食べた。違う小学校のお友達ができるのが嬉しくて、なんだかんだ楽しんでいた気がする。

 結局、勉強にはあまり身が入らず、中学受験では第一志望を逃すことになったのだった。国語だけはよくできたのだけど、算数と理科は伸びきらなかった。そもそも中学受験をしたきっかけは、姉が先に経験していたので、なんとなく促されて始めたという程度だったから、そりゃ気合いが入るわけもなかった。でもけっこう悔しくて、泣いたりした。中学高校では、世間で流行しているものからは少し背を向けるようなひねくれた漫画趣味が始まるのだが、長くなりそうなのでここでいったん書くのを中断します。