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オタク歴の深い部分の扉 part2

 何日か前に、自分が中学校に上がる直前までの読書やアニメやゲームの遍歴を振り返って、思い出せる限り記録を書き残した。年を重ねて忘れていってしまう前に、まとめておきたいと思ったからである。その続きを書いていきたい。 

lucas-kq.hatenablog.com

 前回のエントリを書いたとき、じっくり1週間くらいかけて自分のこれまでを思い出せる限り思い出したつもりだった。けれど、やはり後から「あれもあった」「これもあった」という記憶のかけらが、 頭の引き出しの奥の方からぽろぽろと出てきた。特に完全に抜けてしまっていたのが、映画の視聴歴だった。というわけで、中学高校時代篇に突入する前に、幼稚園から小学校にかけて観た映画の記録を書いておきたい。きっと、90年前後に生まれた人達でこれに近い映画暦を歩んでいる人は割と多く居ると思う。

 おそらく、80年代生まれの世代のかなり多くの人たちにとって、映画を視聴した記憶の一番古いところにあるのは、『ドラえもん』の劇場版か、ジブリ映画ではないだろうか(※『セーラームーン』や『ちびまる子ちゃん』という人も中にはいるかも)。現代であればそこに『仮面ライダー』や『プリキュア』も加わるのかもしれないが、私の世代(80年代半ば生まれ)では圧倒的に『ドラえもん』が強かった。ジブリ作品と違って、毎年必ず新作が公開されるというのも大きい。劇場に行けば必ずおまけのおもちゃを貰うことができるのも、子供心にはとても嬉しかった。

 私が最初に観た映画は、『ドラえもん のび太とアニマル惑星』だった。昔のドラえもんの劇場版は、藤子不二雄が映画のために書き下ろした大長編シリーズが下敷きになっていた。大長編シリーズは、子供にとっては少し怖い話なんかもあって、この作品もすごく怖く感じたのを覚えている。特に音楽が恐ろしくて、ニムゲという敵の組織の迫力を高めていた。


[予告] ドラえもん のび太とアニマル惑星(プラネット)

 ドラえもんの劇場版は、その後も『ドラビアンナイト』『雲の王国』『ブリキの迷宮』『夢幻三剣士』と観続け、『銀河超特急』くらいまでは映画館で観た記憶がある。いずれの作品も本当に傑作だった。

 実写作品で記憶に残っているのはゴジラシリーズである。もともとウルトラマンも好きだったのもあって、怪獣映画にもすぐに飛びついた。クラスで一番仲の良かった友人が、『ゴジラVSメカゴジラ』(1993)の監督である大河原孝夫の親戚だったという幸運もあり、一緒に映画を観に行ったり試写会に同行させてもらったりした。同じ監督の『ゴジラVSデストロイア』(1995)も映画館で観た。


【公式】「ゴジラVSメカゴジラ」予告 ゴジラ生誕40周年記念のゴジラシリーズの第20作目。

 あと、この頃の映画で印象に残っているのは『REX 恐竜物語』(1993)である。自分と年齢があまり変わらない女の子(安達祐実)が堂々たる演技を見せていたのはなかなかに衝撃だった。『家なき子』が大ヒットを飛ばす1年前のことである。REXの造形がすごくかわいくて、パンフレットを親に買ってもらったのを覚えている。この頃、自分の中で恐竜ブームが来てたのもあって、すごく楽しい映画体験だった。

 『ライオンキング』(1994)は、母親に連れられて観に行った。特に自分から観たいと言ったわけではなかったけれど、大変面白かった。ディズニー映画を映画館で観た最初の経験だったと思う。「映画館で」という縛りを外せば、最初に観たディズニー映画は『花と木』(1932)だった。たまたまテレビで放映されたのを録画したビデオが家にあり、幼稚園くらいの頃から姉と繰り返し観ていた。(ちなみに、『ライオンキング』を観た3年後に『ジャングル大帝』(1997)も映画館で観たけど、幼い私には両者を巡る戦いは耳に入ってこなかったので、普通に「あー面白かった!」と思って帰っただけであった。)

 ジブリを劇場で観た経験で言えば、『もののけ姫』と『平成狸合戦ぽんぽこ』は映画館で観た。どちらもめちゃくちゃ面白かった記憶しかない。宮崎駿高畑勲の違いについて意識したのはもっと大きくなってからだった。「ジブリ」の作品、というくくりでしか観ていなかった。


ジャングル大帝劇場版(1997)

 『花と木』と同様に、映画館ではなくて、ビデオで親しんだ映画は他にも数多くある。当然ながら、自分が生まれる前・物心つく前の作品たちになるけども、『銀河鉄道999』(1979)、『ユニコ 魔法の島へ』(1983)、『風の谷のナウシカ』(1984)、『天空の城ラピュタ』(1986)、『となりのトトロ』(1988)、『魔女の宅急便』(1989)はそれぞれ10回以上観ていると思う。『ユニコ 魔法の島へ』は本当に傑作なので、もっと語り継がれるべき。

 生まれた時点で、豊かな創作の蓄積がすでになされていたのは幸運なことだったと思う。しかも、新しい作品の誕生を次々と見届けながら幼少期と青春時代を平和に過ごすことができたわけだから、非常に良い時代に生まれたと我ながら思う。何より、そういったものを楽しむ余裕のある家庭環境に生まれたことが一番幸福だった。


ユニコ魔法の島へ

ユニコ 特装版 (上下巻セット)

ユニコ 特装版 (上下巻セット)

 実写映画に関しては、数は多くはないが観ていた。何しろ、当時は「火曜洋画劇場」、「木曜洋画劇場」、「金曜ロードショー」、「日曜洋画劇場」、「午後のロードショー」と、今よりも高い頻度で映画がテレビ放映されていた。記憶に残っているものは多くはないけれど、『バックトゥザフューチャー』シリーズや『13日の金曜日』などを観たのは覚えている。『スターウォーズ』シリーズも観たけど、幼い私には内容が理解できなかった。

 映画館で観たものでは、『マーズアタック』(1996)が印象的だった。『ゴジラ』シリーズに私を誘ってくれた親友と二人で観に行った。あとは、小学生の時がちょうど「学校の怪談」ブーム真っ盛りだったので、『学校の怪談』(1995)も観た。『金田一少年の事件簿』が漫画・ドラマ共にヒットしていた時期でもあったので、『金田一少年の事件簿 上海魚人伝説』(1997)も学校をずる休みして姉と観に行った。ただ、圧倒的に頭の中がお子様だったので、映画館で実写映画を観たのはこれくらい。


学校の怪談 予告編

 あとは、父と一緒にレンタルビデオ屋さんに行って、『ミュータントニンジャタートルズ』(1991)や『スーパーマリオ 魔界帝国の女神』(1993)の映画を観たくらいか。マリオの実写は今なお語り継がれる怪作みたいな位置づけになっているけど、幼い私にとっては普通に楽しめた。ボム兵が戦況をひっくり返すのが面白かった。


井上和彦&千葉繁ナレーションPV『スーパーマリオ 魔界帝国の女神 製作25年HDリマスター』Blu-ray

 

 以上が、私の小学6年生くらいまでの映画の記憶。

 ところで、私は中学生に上がる直前まで京急沿線に住んでいたので、映画を観に行く場所といえば川崎チネチッタだった。川崎駅のあの地下街がなつかしい。映画館では、親が必ず麦チョコとお茶を買ってくれて、それらをむしゃむしゃ食べながら映画を観るのが好きだった。プラカップに入っていたあの麦チョコ、今も売っているところはあるだろうか。もう20年くらいチネチッタを訪れていない。ライブのためにクラブチッタに行った際にニアミスしたくらい。いつかまたあの場所で映画を観なくてはと思っている。

  次回は、中学高校編を書いてみます。思い出せることが多いので、内容が膨らみそうな予感。