もしもし、そこの読者さま

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扇風機よりも早く

 毎年扇風機の購入を悩み、悩み始めた頃に空気清浄機にサーキュレータ機能があることに気付く。それで暑さをしのいでいるうちに、扇風機くらいじゃどうにもならないレベルの暑さが来て、エアコンに頼った生活へすぐに移行する。毎年同じことを繰り返している。暑さのピークが過ぎて、さてどうしようかと再び考えていると、想定以上の早さで秋冬が訪れる。だから今年も扇風機を買うことはなさそう。

 話は変わって、先日久しぶりに新宿でハシゴ酒をしてきた。どこもドア開け営業をしていて、たまたま涼しい夜だったのでそれでちょうどよかった。しかし、もっと暑くなったらとてもじゃないけど我慢できないだろうなと思う。涼しい季節が訪れるまでは当分足を運ぶことはない気がする。その頃にはコロナが今よりももっと落ち着いているだろうか。

 あるお店で、カルダモンを漬け込んだお酒を飲んだらめちゃくちゃ美味しかった。爽やかな香りが夏にぴったりだと思ったので、家でもさっそくカルダモンをお酒に漬けてみた。だいたい二晩経てば、バッチリ香りが移ってもう飲める感じ。この夏はカルダモン焼酎で涼しげな香りを楽しむ晩酌を重ねる予定。

 先週もまた本を少し買ってしまった。奈良が舞台の前野ひろみち『満月と近鉄』(角川文庫)は、初めての出張で奈良を訪れた頃の記憶の扉を開いてくれた。夜中にこっそりとお酒を買って部屋で飲んだのが懐かしい。近鉄奈良駅の近くのコンビニだった。アーケード街が豊かに広がっていて、出張じゃなかったらこういうところを気ままに散策できるのにと恨めしく思ったりした。

 そういえば、知り合いのマスターと色々しゃべったけど、「まさか本が買えなくなる日が来るとは思わなかったね」と言われて確かに、となった。「コロナ以後のゾンビ映画では、感染に対する人々の恐怖の持ち方の変化が作品に反映されそうだから、それはちょっと楽しみですね」という話などもした。そう考えると『アイアムアヒーロー』の序盤で描かれていた、暢気に出歩いている人がまだ大勢居る情景はとてもリアルなものであったと思い直した。

 来週の月曜には、こだまさんの『ここは、おしまいの地』文庫版が発売される。どんな作品であれ、文庫版のあとがきなどを読むのが好きなのでとても楽しみ。 

満月と近鉄 (角川文庫)

満月と近鉄 (角川文庫)

 

  

 

 先週は、職場近くのバーが再開したので、数回にわたってちょっとずつ飲んできた。何曜日かに、店内でかせきさいだぁが流れていてお酒のおいしさが3倍増しくらいになった。夏には彼の曲が似合う。


かせきさいだぁ≡ じゃっ夏なんで

 

お散歩中に撮れた絶景。光の具合と、まだ何もぶら下がっていない改装途中のあらかわ遊園の観覧車の影がよかった。

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2ヶ月遅れの新年度鬱を乗り越えつつある気がしている

 4月は毎年、不眠に悩まされ、辛いことばかり考えて苦しくなってしまうのが常になっている。しかし今年はコロナの流行で、例年通りに新年度のスタートが切られることがなかった。穏やかに4月と5月を過ごした、稀有な春だった。在宅勤務は私にとっては疲れすぎてしまって、また違うタイプの苦しみを味わったけれど、一度経験してみることができて良かったと思う。おそらく、自分のいまの職業では決して経験するはずのないものだったから。

 昨日(6月1日)、ついに在宅勤務の日々が明けて、通常の出勤が再開した。その数日前から、例年であれば3月の末頃から始まる心身の苦しみに襲われていた。うまく眠ることができず、苦しい考えばかりが頭の中を支配して、とても辛かった。ため息をつく代わりに、自分を罵倒するような独り言が漏れたりした。いつか、こんな風にならなくて済むような境地に至りたい。

 ほぼ通常通りのリズムで仕事が走り出せば、しんどい状況は割と早く抜け出せるのだけど、今年は特にあっけなく克服できた気がする。たった1日。プールや海に入り始める時の、ものすごく冷たく感じるあの数分間みたいだった。明日からも、大丈夫な気分で仕事を継続している自分をイメージすることができて、退勤する頃にはとても安心できていた。職場の近くにある、よく行くバーも営業を再開していたので、帰りに顔を出してきた。おなじみの顔が入れ替わり立ち替わり現れて、みんなが元気そうで嬉しかった。適度な距離が保たれていて、ここのお客はみんな行儀がよいなと改めて実感。少しだけ飲み過ぎて調子に乗ってしまったけど、たまには許されるはず。深夜に食べたセブンイレブンの牛丼がやけに美味しく感じられた。

 安心したら、読書する欲とか文章を書く意欲が再び湧いてきたので、焦らず動いていきたい。まずは積んでいる本を消化しなくちゃ。 海外文学をだいぶ積んでしまっている。海外と言えば、アメリカが大変なことになっている。そしてその発端となった事件はアメリカだけの問題じゃない。人間のさもしい部分を刺激して、その隙にとんでもないことをする人間達と、その手法が社会を蝕んでいる。事情はどの国も同じなようである。目にするだけでも心がしんどくなるニュースばかりの昨今だけど、しなやかにしたたかにサバイヴしたい。

わたしの物語 (創造するラテンアメリカ)

わたしの物語 (創造するラテンアメリカ)

 

  

人類の星の時間 (みすずライブラリー)

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フランス組曲

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