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予期せぬ夜 2020年12月18日(金)Takaaki Sano &hachi(八月ちゃん)「写真と絵」オープニングイベント@JOINT HARAJUKU 感想

 こんなに早く開催される日が来るとは思わなかった、八月ちゃんの絵描きとしての側面が発揮されたイベントに行ってまいりました。数週間でトントンと話が決まった展示だということで、そのスピード感に驚きました。トークの中で述べていたのですが、「次はもっとちゃんと準備してやりたい」という想いを八月ちゃんは抱いているようで、そういう意味では、今回の性急さは、逆に次へのモチベーションを生み出す良い機会になったのではないかと思います。「完成」に対する恐れを抱きがちな表現者にとってはなおさら良い刺激になったのではないかと。腕一本で食べている様々な人たちとの化学反応をもっと見たくなりました。

 今回の展示はもともと、Sanoさんの個展になる予定だったのですが、たまたまネット上で八月ちゃんのことを見かけたSanoさんが声をかけたことによって二人展が実現したとのことです。彼は八月ちゃんのグループ所属時代のことを全く知らず、YouTubeチャンネルでたまたま八月ちゃんを知ったそうです。彼が本当に何も知らないということはトークイベントの端々に現れていました。

 しかし、オープニングイベントとしてお金を取ってトークをやるからには、八月ちゃんの美術イベント遍歴くらいはきちんと調べてから本番に臨むべきだろうという苦言も呈したくはなりました。八月ちゃんがせっかく良い話をしようとしているところに、無知ゆえの話題破壊が何度も見られたので。ただ、文脈を全く知らない人による八月ちゃん入門を客観的に観ることができたという意味では、今回のイベントはまったくの無価値ではなかったと思います。ですが、それを差し引いても、まともな司会を立てて、まともに話を聞く機会が改めて欲しいなという感想は残りました。この物足りなさは、おそらく本人も胸に秘めていると思うので、またの機会がとても楽しみです。彼女が何をしたくて、彼女を応援する者は何を観たい/聞きたい/知りたいのかということを各々が整理する夜になったのではないかと思います。ATフィールドを易々と乗り越える社交性を持ったSanoさんに乾杯!

 イベントの前半はミニライブでしたが、八月ちゃんの世界観が存分に展開されてとても幸福な時間を過ごすことができました。後半のトークイベントは、おそらく極度の緊張によってSanoさんがお酒を召し上がりすぎてしまい、若干事故りかける場面もありましたが、おおむね楽しいひと時となりました。会場のスタッフさんが全員めちゃくちゃ優しくて感動しました。

 今はまだ、何らかのメディアでインタビューがなされる機会はなかなか訪れにくいかと思うので、それこそ八月ちゃん自前のYouTubeチャンネルにも注目しながら八月ちゃんの表現に触れて、その活躍を応援していきたいと思いました。

 バイクに乗って全国ツアーをするために、持ち曲を増やしたいと語る八月ちゃんは頼もしくてかっこよかったです。また、無理なく表現活動ができていると最近の心境を述べていたことを嬉しく思いました。

 

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