もしもし、そこの読者さま

ライブアイドルのライブレポ、Sexyzoneのライブレポ、映画・舞台・本などの感想などなど

姫乃たま

「呪い」を解くための祈りの書 木村映里『医療の外れで 看護師のわたしが考えたマイノリティと差別のこと』(晶文社) 

木村映里氏の『医療の外れで 看護師のわたしが考えたマイノリティと差別のこと』(晶文社)を読んだ。 この本は、医療を享受する際に困難や障壁との直面を余儀なくされてしまう様々な人々について記されている。著者が見てきた、あるいは、身をもって体験し…

2018年下半期に読んだ本たち

2018年下半期の読書記録です。今年は去年よりもたくさん本を読めた気がします。目前に控える正月休みは、読書漬けになろうと企んでいます。 佐藤大輔『地球連邦の興亡』全4巻(中公文庫) 傑作でした。主人公の人物造形が、『皇国の守護者』の新城直衛そ…

この「語り手」についていきたい 姫乃たま『周縁漫画界』(KADOKAWA)

姫乃たまさんの『周縁漫画界』を読みました。この本はコミックビームに関わる人々へのインタビュー集です。漫画家さんだけでなく、編集長、デザイナーさんへのインタビューも収められています。 「インタビュー集」と銘打たれていますが、普通のインタビュー…

2017年に読んだ主な本たち

もう2018年の1月も終わり、2月に突入してしまっているんですけど、昨年の読書メモを。 一年分をまとめて振り返ろうとすると時間がかかるし、上半期に読んだものを思い出すのに手間がかかるのでよくないということが分かりました・・・。結局思い出せな…

無限大のやさしさと、静かな怒り 姫乃たま『職業としての地下アイドル』(朝日新書)

姫乃たまさんの『職業としての地下アイドル』(朝日新書)を読みました。この本は、地下アイドルの女の子たちとそのファンの人たちへのアンケートを基にして書かれた本です。そして、そのアンケートから地下アイドルの世界とそこに身を置く人々の実態に迫っ…

百恵ちゃんの眼差しが効いてる! 『WHO KiLLED IDOL ? -SiS消滅の詩-』(監督:エリザベス宮地)を観ました。

『WHO KiLLED IDOL ? -SiS消滅の詩-』(以下、『SiS消滅の詩』)を観てきました。私が観に行った日は上映後のトークなどもなかった日だったせいか、ずいぶん席が空いていたように思います。監督はエリザベス宮地さんです。ご本人も個性的な方であるようだし…

地下の地下性を徹底した果ての輝き! 2月7日(火)@渋谷WWW 姫乃たま3rdワンマンライブ「アイドルになりたい」

姫乃たまさんのワンマンライブを観てきました。ごく簡単に感想を。 姫乃たまさんのお書きになるものが好きで追いかけていましたが、ライブとかイベントにはほとんど行ったことがありませんでした。去年トークイベントに2回ほど行ったくらい。その時に短いラ…

ルポ? 教科書? エッセイ? 姫乃たま『潜行 地下アイドルの人に言えない生活』(サイゾー)を読みました

現役の地下アイドルとしてマルチに活動している、姫乃たまさんの『潜行 地下アイドルの人に言えない生活』(サイゾー、2015・9)を読みました。というよりは、読み終えたっきり、何も言語化できずにいました。「一体この本は何なのだ」と、私の中で消化…

今年読んだ本(文庫版での再読含む)のメモ

一年の振り返り的な記事を書いてみようかなと思ったのですが、アイドルのことに限らずいろいろ書いちゃおうということで、まずは今年の読書の記録を。思い出せる限り書き出しました。これはもう完全に、自分自身の蔵書管理のためのメモのようなものなので、…

初めて見たゆっふぃーは、ギラギラしていてクールでした。 8月8日(月)@LOFT9 ライブアイドルの現場から 2016夏 ~TIF2016 総まとめ編~(宗像明将、南波一海、岡島紳士、姫乃たま、寺嶋由芙)

「最高峰の『アイドル業界入門』&『AV業界入門』」というイベントが8月1日にありましたが、そのちょうど一週間後に、場所は同じくLOFT9にてTIFを振り返るイベントが行われました。登壇者が一週間前のイベントと少し被っていて、宗像明将氏と姫乃たま氏…

隣接(?)業界の識者が集い繰り広げられた興味深いお話 8月1日(月)@LOFT9 最高峰の「アイドル業界入門」&「AV業界入門」!(安田理央、宗像明将、大坪ケムタ、姫乃たま、タイガー小堺)

アダルトメディアに長年携わり、4月に『痴女の誕生』を出された安田理央さんと、アイドルの現場レポートや批評を旺盛に執筆なさっている宗像明将さんらによるトークイベントに行って参りました。 イベントの趣旨は、安田さんがアイドル業界について、宗像さ…