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新鋭アイドル達の野望を聞いた夜 11/24(火) なぴ八先生の中間試験(ハイパーようなぴ(ゆるめるモ!)、八月ちゃん(おやすみホログラム)、宇佐蔵べに(あヴぁんだんど))

11月24日(火)にパペラ新宿にて行われた「なぴ八先生の中間試験」に行ってきました。
率直な感想を言いますと、
今年行ったあらゆる現場の中で、五本指に入るくらい楽しかったです!!!

 このイベントが特別だったのは、普通のライブではないという点。イベントのタイトルからも分かるとおり、変わり種のイベントでした。カレー屋さんでカレーを食べながら、トークやライブを楽しむというのは、まあ、あってもおかしくないですよね。しかしこのイベントはそれだけでなく、イラスト大喜利的なコーナーもありました。ようなぴ先生と八月先生からのお題が描かれたA4の用紙を購入し、イラストを描いて回答・提出をすると、両先生が添削をしてくれた上で、イベントの最後に返却してくれるという方式。
 斬新です。こんなイベント、この界隈では、ようなぴさんと八月ちゃんくらいにしかできないのではないかという趣向です。座席はカレー屋さんのテーブルとイスなので、他のオタさんたちとの距離が近く、かなりフレンドリーにお喋りすることもできました。

 最初は宇佐蔵べにちゃんのパフォーマンスから始まりました。歌を唄うだけでなく、自分の着ている衣装にライブペイントを行うなど、彼女の個性あふれるステージでした。歌がグダグダになることも多かったし、トークも決して上手ではないけれども、「全身全霊を注いでいます!」という「圧」はしっかり伝わってきました。

 その後は、ようなぴさんと八月ちゃんも加わって、三人でのトークタイム。このトークがめちゃくちゃ面白かった!! スマホのメモ機能を使って、メモを取りまくりながら聴いてしまいました。パッと見は携帯をいじりながらお話を聞いている人に見えてしまって、ようなぴさんや八月ちゃんの気を悪くしてしまったかもしれません。申し訳ありませんでした! でも、本当に面白い話で、めちゃくちゃ真剣に聞いていました。
 特に面白かったのは、三人が「アイドル」についてのメタレベルの語りをたくさんしていた点です。以下、だいたいこんな要旨のことを言いましたという程度ではありますが内容をお届けします。トークの口火を切ったのは、ようなぴさん。ともすれば、挑発的にも取れる発言から始まりました。(※なぴさん発言→黒文字、八月ちゃん→緑文字、べにちゃん→赤文字でお届けします。)

よ「みんなは、アイドルというツールを使って何をしようと思っていますか。」
八「アイドルであれば、とりあえず興味を持って見てくださる方がいるのが大きいと思います。誰も見てくれないところで絵を描いたりするのはしんどい。でも、かっちりとキラキラしたアイドルをしている人から見たら、邪悪に見えたりしないかなって感じることはあります。掘り下げたらキリがないんですけど。」
べ「自分の内面をさらけ出しているので、受け手の方が不快に思ってたらどうしようと思うことがあります。あと、自分で自分のツインテールを見て『似合わねえ~!!』って思って不安になることもあります。」

八「みんながアイドルになろうと思ったきっかけは何ですか? なぴさんは?」
よ「私はもともとドルオタだったんです。でんぱ組さんが好きでした。あと、りなはむさん。ガチで追いかけてた。アイドルが好きで、憧れがあって、ステージに立つのに興味がありました。笑顔を人に与えることのできる人を尊敬していたので、自分もそうなりたいなと思ってアイドルになりました。」
べ「私もでんぱ組さん好きでした。ピンちゃんが好きで。私はダンス部だったんですけど筋トレがすごく嫌いで、でもあの笑顔が練習に耐える力になりました。自分もそういう風になりたいと思ったんです。」
八「私はドルオタではなかったんだけど、でんぱ組さんのライブに行ったことがありました。そこでファンの人たちの熱狂を見て、自分も何か人のエネルギーになりたい、そこに行きたいって思った。『そこに私がいないの嫌だ! 俺もそこにいたい!』って(笑)。でんぱ組さんはただ可愛いだけでなくて、個性をたくさん出してもアイドルになることを体現してたように思います。」
な「でんぱ組さんは私にとっても革命でした。私の人生の中で、Perfumeももクロ、でんぱ組の順番に革命でした。Perfumeは、『ヤスタカの曲かっけえなあ』とか思いながら聴いてて、ライブで体験したいなと思ってライブに行ってみたんです。最初は『ま、メンバーには興味はないけどな』とか思ってたんだけど(笑)、観に行ってみたら、人の力の大きさを感じました。曲の魅力を何倍にも見せてくれるんだなって。今私たちは、音楽好きな人に響く良い音楽を作ってもらえてると思ってます。世界との接し方とかにも気付いてもらいたいっていう野望を持ってます。」

八「私はあんまり音楽詳しくないんだけども、いま、うちは小川さんが一人で楽曲を作っていて、おやホロとして私が活動している時は、作り手の作品の世界を最大限に出すことに努めてます。『八月ちゃん』という個体になった時に、私の個人的なパフォーマンスを出したい。うちらのライブは乗りづらいって言われることがあります(笑)。本当にライブによるんです。」
よ「えっ、そうなの?(笑) ギュウ農フェスでライブをしたときに、ゆるめるモはファンの人たちが穏やかなんだなって分かりました。他の出演者のファンの方を見て、メンバーは圧倒されてます。」
べ「私は振付を全部やってるんですけど、やっぱりでんぱ組の振り付けは革命だったなって思います。王道な感じのアイドルさんのステージは「ええっ!?」思うことがある。飽きない振付、それだけを見て楽しめる振り付けを心がけています。ステージングの部分では四人で力を合わせてやっています。」

 ここまで話したところで、トークタイムはお開きとなりました。アイドルを、「ツール」として捉え、それをオタクたちの前で言い切っちゃうようなぴちゃんの度胸がすごかった。八月ちゃんは、そういう意識を持っていること自体を「邪悪と思われないか不安」と言っていましたが、私個人としては全然問題ないのではないかと思います。女優を目指しているけど、とりあえずグラビアアイドルになりましたというタレントさんは、これまでに山ほど存在してきましたし、まず人に見てもらうための方便として「アイドルしてみる」という感覚を持っているということが、むしろ非常に頼もしく思えました。
 また、同じことはおやホロのプロデューサーの小川さんにも言えるのかなと思いました。自分の楽曲をより多くの人に聞いてもらうために、「アイドル」というパッケージングに目を付けてみたのではないかと。ただし、小川さんは、「まあ、アイドルだからね~」っていう見方をされないようにするために、歌の方でも高いレベルをメンバーに求めていて、その妥協しない部分が本当に素敵だと思います。おやホロのスケジュールを見ていると、「小川さん、ちゃんと寝てるのかな」って心配になるときがあります。
 それから、アイドルになったきっかけの話も非常に面白かったです。八月ちゃんが、「そこに私がいないの嫌だ! 俺もそこにいたい!」と思ってこの世界に飛び込んだというエピソードが、めちゃくちゃカッコよかったです。なんだ、八月ちゃん強いじゃんか! いいぞ、その調子だ! と心の中で快哉を叫びました。あと、「ハリボテになりたくない」っていう最近の八月ちゃんのつぶやきも思い出したり。

 ようなぴさんのライブと、イラスト課題の提出などを経て、八月ちゃんのソロライブとなりました。小川さんがギターを弾いて、八月ちゃんが歌う。この日は、小川さんがソロで出していた曲を披露し、ちょっと特別感のあるライブでした。1曲目は「夜、走る人」を歌いました。2曲目は「夜、走る人」の小川さんが歌っていたバージョン。歌詞も違うし、メロディも全く異なります。歌いこなすのが本当に難しそうな曲で、八月ちゃんは苦労しながら歌っていました。歌詞の内容的には、おやホロver.の「夜、走る人」の2章にあたるそうです。そして「Driter」、「誰かの庭」を歌い、最後は再び小川さんのソロ曲「ナイトバード」。その前に歌った「誰かの庭」で、ロフトフェス以来の奥義NAGABUCHIを披露し、若干空気が緩まっていたのですが、「ナイトバード」は本気で歌いあげてくれました。目の色が違っていて、「あ、本気だしたな」っていうのが伝わりました。ライブを重ねるごとに歌唱力が上がっている感じがして、この日のライブも本当に素晴らしかったです。小川さんのギター演奏も、とてもとても素敵でした。小川さんの生誕祭、行くしかねえ!
 終演後の物販では、小川さんのCDを購入させていただきました。ずっと買おうと思いながらも買えていなくて、この機会に直接ご本人から購入できて嬉しかったです。

Hello darkness, my old friend

Hello darkness, my old friend

 イラスト課題は、こんな風に添削して返してもらえました。「海の中」という縛りがあり、八月ちゃんの友達を増やそう♪というものでした。頑張って描いた人魚よりも、数秒で描いたゆるいキャラの方を気に入ってもらえました。ともあれ、八月先生にお褒めの言葉をもらえてよかった。なぴ八先生イベントの第2弾があれば、また絶対に行きます!
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